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離婚を決めた、夫のひどい一言。目の前で倒れた高齢女性を見たのに

価値観の違いを感じてからもがんばって疲れ果てた

離婚 他者に対する温度が違う、自分が重要だと思うことが彼にとっては「意味のないこと」ならば、確かに一緒には歩いていけない。  ただのおせっかいではなく、「命を左右するようなことだから思わず行動した」のだが、そんなヨシエさんの気持ちが彼には理解できないようだった。 「私だって万人に親切なわけではありません。でも身の回りの人たちは大事にしたい。彼はそれを感覚的に理解してくれない。これはもう、価値観が違うとしか思えなかった」  それでも3年はがんばってみた。だが彼は変わらず、彼女は疲れ果てた。

30歳までの結婚に固執したのかよくわからない

 もう少し長くつきあっていたら、彼への違和感から結婚はしなかったかもしれないと彼女は言う。ただ、30歳までに結婚したい思いはそれほど強かったのだ。 「今になると、どうして30歳までにと固執したのかよくわからないんですけどね(笑)。ただ、結婚したかった自分の思いを否定はしたくない。別に結婚に失敗しても人生にたいした影響はありませんから」  そう、離婚はたいした痛手ではない。彼女は「バツイチになってから気楽になりました」と大きな笑顔を見せた。 ―シリーズ「結婚の失敗学~コミュニケーションの失敗」― <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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