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中村アン、高飛車で感情むき出しの役に挑戦「カラを破れた気がします」

 スタイリッシュでかっこいい女性として、絶大な人気を誇る中村アンさんが、これまでのイメージを打ち破る高飛車な女性を演じているサスペンス映画『名も無き世界のエンドロール』が公開です。
『名も無き世界のエンドロール』中村アンインタビュー

中村アン

【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます 「演技の楽しさを改めて知った」「殻を打ち破ることができた」と振り返る本作でのリサ役について聞きました。また、髪の毛をかき上げるスタイルなどで、“中村アン”像を作ってきた中村さんが秘めてきた葛藤や、女優挑戦への思いなども包み隠さず話してくれました。

チャレンジをチャンスに変えたい!

――難しい役だったかと思います。いわゆる高飛車かつ感情をむき出しにする女性で、これまでの中村さんのイメージとは違う役柄です。受けるかどうか迷いはなかったのでしょうか。 中村アンさん(以下、中村)「迷いはなかったです。マネージャーさんに『これは、きっといいと思う』と言われて原作を読み、『確かに』、と。とてもチャレンジングな役なので、自分にできるかなという不安はありました。ここまで感情を出すことも初めてでしたし。でもチャンスに変えたいと思ったんです」
チャレンジをチャンスに変えたい!

『名も無き世界のエンドロール』より

――チャンスに変えようと挑戦してみて、完成作をご覧になっていかがでしたか? 中村「私自身、こうした自分を見たのは初めてでした。これまで、『アンちゃんってこういう感じだよね』というパブリックイメージを、なんとなく気にしつつ過ごしていた部分があったのかなと思います。リサという役に出会えて、それを少し変えることができるんじゃないか。できる、したい!と思いながら取り組んで、実際、殻を破れた気がするんです。私の人生のなかで、大きなきっかけになりましたし、お芝居の楽しさを改めて感じることができました」

どこかヌルっと入ってしまったお芝居の世界

――パブリックイメージという点でいくと、中村さんは、まずご自身を知ってもらうためにと、自己プロデュースというか、プランニングしてきたところがあると思います。そうして作り上げてきたものと、実際、イメージが出来上がってくると、そこへの思いが裏腹に出てくるものなのでしょうか。
どこかヌルっと入ってしまったお芝居の世界

『名も無き世界のエンドロール』より

中村「そうなんですよね。精一杯、中村アンを作ってきて、色んなお仕事をさせていただき、自分の居場所を作って。『私も同じ髪形にしたい』と言っていただけることも出てきた。そこまでとても大変でしたが、そうなれた一方で、今度は、留まっているような、進めていないような気がして……。自分に対してもがくことが増えたんです。そんなとき、『5→9~私に恋したお坊さん~』(5時から9時まで)というドラマに出させていただくことになったんです」 ――そうなんですね。 中村「当時は、違うことにトライしたいという気持ちはあったものの、女優がやりたいという明確な意思があったわけではなかった。どこかヌルっとお芝居の畑に入ってしまった感じがありました。もちろん、そのときそのときの全力では臨んでいました。でも覚悟が出来ていなかったんですよね。 だから、誰かの心を動かせるようなことを出来ているのかと言われると、自信がなかったし、出来るとも思われてないんだろうなと思ってしまっていた。でも、ここ2、3年は、いい意味で期待を裏切りたいと思いながら役に挑むようになりました」
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自信は自分で作っていく
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「Re:名も無き世界のエンドロール~Half a year later~」は映像配信サービス・dTVで1月29日より【全3話】独占配信中
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