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カツサンドが欧米で人気!オシャレフード「katsusando」に

カツサンドで白パンブーム再熱?英メディア騒然

 カツサンドブームが来る前の欧米では、全粒粉を使ったパンや、天然酵母を使ったサワーブレッドなどが人気で、一般的な日本のカツサンドに使用されている白い食パンは、「健康によくないもの」として悪者扱いされる傾向にありました。  そのため、イギリスのメディア『ザ・テレグラフ The Telegraph』や『グラツィア Grazia』は当初、「さらばサワーブレッド:白いパンが最新トレンドに(コレ本当です)」「RIP(安らかに眠れ)サワーブレッド」として、新しいSNSトレンドを驚きとともに紹介。  白いパンがカツサンドに向いている理由として、 「強い味を持っていないため、カツをより美味しく味わうことができる」ことを挙げています。
 というのも、サワーブレッドなどは味の主張が強く、中に挟んだカツの味を消してしまうからだそう。ロンドンでカツサンドを提供するシェフも、「カツサンドはフィリング(中身)を味わうものであり、パンを味わうものではない」と同紙の取材に答えています。

パンの耳がないキレイな切れ目も「映える」上に…

 また、興味深いのは、イギリスでは子供時代に親から「パンの耳を食べろ」と言われた経験のある人が多く、きれいに耳が落とされた日本流サンドウィッチが「夢の食べ物」として迎えられたことも、ブームの背景にあった点。
 イギリスのメディアでは、「パンが白いこと」「パンの耳がないこと」に注目し、耳のない白い食パンのキレイな切れ目と、カツ、ソース、キャベツなどの野菜が作る断面がフォトジェニックであることでSNSを中心に火がつき、大きなブームにつながったと分析していました。  和牛を使った贅沢サンドもいまだに人気ですが、基本は気取らないお手頃価格のカジュアルフードのカツサンド。庶民的なのにインスタ映えするコスパの良さが、ヒップスターたちに受け入れられた理由なのかもしれません。 Sources:「Eater」「Eater」「Eater」「The Telegraph」「Grazia」 <文/橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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