冷え性さんにも!しょうがのお酒「あらごしジンジャー」がほっこり美味しい
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コロナ禍で巣ごもり生活が続き、自宅でプチ贅沢を楽しむ人が増えているそうです。外出・外食がままならない日々、せめて家では豊かな時間を過ごしたいですよね。そこで今回は、ウチ飲みを充実させてくれるユニークなお酒に注目。
ちょっと珍しいけれどクセになりそうな、しょうがのお酒「梅乃宿 あらごしジンジャー」をご紹介します。しょうがとお酒って合うのか? 説明は後でするとして、まずは飲んでみました!
まずはソーダ割り。ソーダとあらごしジンジャーを3:1で割ります。最初にビックリするのは、グラスを口に近づけたときのしょうがの香り。まだ飲む前なのに、ジンジャーの香りが鼻と口に広がっていく不思議な感覚です。
飲んでみると、ピリッとした辛さのあと、喉にガツンと飲みごたえを感じます。たとえるなら“本物のしょうが入った大人のジンジャーエール”という感じ。
次にお湯割り。お湯とあらごしジンジャーを3:1で割ります。しょうがの辛さとほんのりとした甘さがあり、体がじんわりポカポカしてきます。これは体の冷えが気になるときにぜひ飲みたい!
このユニークなお酒を造った蔵元「梅乃宿」は、創業128年を誇る奈良の老舗酒蔵。5代目の社長・吉田佳代さんは、41歳の女性で、2児のママなんですって。ここ数年は若い世代にも日本酒の魅力を知ってもらおうと、リキュールなども次々と開発しています。
なかでも人気なのが、日本酒仕込のリキュール「あらごしシリーズ」。日本酒と、厳選した国産の果実だけをたっぷりブレンドしたお酒で、「日本酒って苦手」「お酒って美味しくない」というイメージを持っている人にも、飲みやすくてウケているそうです。
でもなぜ、日本酒の酒蔵がリキュールを? 梅乃宿酒造の福山和子さん(戦略推進部・部長)に話を聞きました。
「『あらごしシリーズ』が誕生したきっかけは、20年前に梅酒造りを始めたことでした。仕込みを終えて引き上げた大量の梅をどうするか? 食べることができる梅の実を処分するのはとても心苦しい。梅酒と一緒に“食べる”ような新感覚のお酒を作りたい……そんな想いから、梅の果肉たっぷりのにごり梅酒『あらごし梅酒』が誕生したんです」(福山さん、以下同じ)。
20年前は造り酒屋が梅酒などのリキュールを作るのは珍しく、業界から反対の声も寄せられたそうです。けれども、「あらごし梅酒」の本格販売が2007年にスタートすると、瞬く間にヒット。その後、ゆず、もも、みかん、りんご、れもんも加わり、「あらごしシリーズ」となりました。
そのシリーズに今年2月に仲間入りしたのが、「あらごしジンジャー」というわけ。
なぜ、しょうがのお酒を造ろうと思ったのでしょう? 最初は「合うのかな?」と思ってしまいました。
「これまでのあらごしシリーズは、果実を使っていることもあり、どちらかというと甘いテイストのものが多く、ジュースに近い感じでした。そうした商品も好評だったのですが、今回ジンジャーのお酒にしたのは、たとえば外食したとき、お酒を飲まない方はジンジャーエールを飲まれていることが多いなと思ったのがきっかけです」(福山さん、以下同じ)
では“ジンジャーエールのお酒版”という感じでしょうか?
「あらごしジンジャーは辛口にしたのが特徴で、パンチのある辛さが1つのウリになっています。ジンジャーエールのお酒版というより、もう少し大人なイメージで、スパイシーなドリンクと言えると思います。
何よりも特徴的なのが、しょうがの繊維の部分、つまりすりおろしの部分ですね。口に嫌な感じが残る繊維は全て取り除いて、食べやすいすりおろしの部分だけを使っているので、飲んでいて違和感もなく、風味をより豊かにしてくれます」
私は、ソーダ割とお湯割を飲んでみましたが、他にはこんなおすすめの飲み方も。
「ビールテイストの飲料と合わてみるのもおススメです。日本酒メーカーがこう言うのもなんですが(笑)、ビールテイストの飲料で割ると、いわゆるシャンディーガフ(ジンジャー・エールと合わせたビールベースのカクテル)のような味わいになります。苦味と甘さ、辛さのバランスがすごく良くなるんです。お酒に強くない方はノンアルコールビールで割ってみるといいかもしれません」
特に冷え性の女性などは、寒い日の夜に、ホットの紅茶に混ぜて飲んでも美味しいだろうなと思いました。
「絶対美味しいと思います。しょうが紅茶というのもありますしね。これまで、リキュールは基本的にロックやストレート、ソーダ割りなど、冷たくして飲むものが多かったんですね。温かいお酒となると、熱燗や焼酎のお湯割りなどになりますが、熱燗はちょっとハードルが高いと感じている方もいるのではないかと。『そんなとき気軽にホットで飲めるお酒がもっとあったらいいよね』という声が社内であがったのです」
飲んでみた私の感想としては、どんな料理にも合いそう。福山さんいわく、和洋中なんでも合うけれど、ジャンクフードもいいのではないか、とのこと。「たとえば、ハンバーガーとあらごしジンジャーのソーダ割りとか、めちゃめちゃ合うと思います(笑)。ジンジャーが口の中をすっきりさせてくれますよ」
私のお気に入りは、あらごしジンジャーのお湯割り+さつま揚げ。洋風でも合うと思うので、あらごしジンジャーのソーダ割り+パスタなども今度試してみたいです。
だんだん、ジンジャー以外の「あらごしシリーズ」も飲んでみたくなってきました。
「ゆずのあらごしも人気で、ふだん焼酎しか飲まないという男性の方にも好評です。みかんのあらごしですと、みかんのつぶが入ったジュースがそのままお酒になった感じです。お酒が苦手な方でも、『これ本当にお酒が入ってるの?』とおっしゃるぐらい。
ぜひ、ジンジャー以外も楽しんでいただけたら。皆さんにビックリしていただける自信はありますよ(笑)」
でも、120年以上の歴史がある酒蔵にとって、新しいことをするのはリスクもあったと思います。
「当社のコンセプトは“新しい酒文化を創造する蔵”。新しいことにチャレンジするときに、『それは無理じゃない?』というよりは『やってみたらいいじゃん』という雰囲気ですね。
日本酒は伝統文化ですが、もし飲む人がいなくなれば伝統を引き継ぐことはできません。伝統を守るためには、新しいことをしなければ。そのひとつが、日本酒ベースのリキュールだったのです」
酒づくりの職人である杜氏(とうじ)制度を廃止して、社員自らによる清酒造りをスタートさせるなど、革新を進める梅乃宿酒造。それを実行した現在の社長、吉田佳代さんが若い女性ということも興味深いです。
「彼女は梅乃宿の長女として生まれました。彼女にとって蔵は遊び場でもあり、ときにお仕置きの場でもあり、小さい頃から身近で、大好きな場所でした。ですから、将来は梅乃宿に関わる仕事がしたいと思っていたようです。大学で経営を学び、卒業後は商社で働いていましたが、のちに梅乃宿で営業として働くことになりました」
男兄弟がいるため、自分が蔵を継ぐことはないと思っていたという吉田社長。けれども、働いているうちに、梅乃宿のことが好きなんだと実感し、やっぱり継ぎたいという気持ちが芽生えたのだとか。
「そこで先代の社長、つまりお父さんに自分の気持ちを伝えたところ、『もし能力がなければ継がすことはできない。そのときは悪く思ってくれるなよ』と言われたそうです。娘が継ぎたいと言っているのに、父は『継がせられるかわからない』と答えた。そのことに思わず涙が出たそうです」
厳しい言葉ですよね……。
「ただ、それは悔しかったからではなく、『ああ、父はそこまで梅乃宿のことが好きなんだな』と思って涙が出たと。そして先代に認められたいと思い、必死に努力した。葛藤を抱えていた時期もありましたが、社長自身も成長しながら、梅乃宿のためにがんばっています。子育てしながら社長業もこなし、すごくパワフルだなと思います(笑)」
ピリッとした辛さのなかにも、どこかホッコリした味わいも感じる「梅乃宿 あらごしジンジャー」。手に入れるには、こだわりの酒屋さんなら置いているかもしれませんが、公式オンラインショップが確実です。
日本酒をこよなく愛するママ社長が造ったリキュールで、今晩もウチ飲みを楽しみたいと思います。
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「日本酒って苦手…」のイメージが吹っ飛ぶ
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<取材・文/青山文 提供/ 梅乃宿酒造>青山文
某放送局に勤務していたとき、いきなり思い立ってヨーロッパに語学留学。帰国後はウェブ業界に入り、現在は主に海外ニュースの記事を編集&執筆。ときどき話題の商品レビューや子育てにまつわる失敗談なども書いています。反抗期真っ盛りの小学生の息子と日々格闘中。