じつは、塩分濃度が高いのは「薄口醤油」です。醤油の薄口・濃口は、味の濃さ(塩分濃度)ではなく、醤油の色を表しています。薄口は色が薄く澄んでいますが、濃口は薄口より黒っぽく見え、透明度も低いです。
実際の食塩相当量をみてみると……。
▼大さじ1(18g)あたりの食塩相当量
・濃口醤油 2.6g
・薄口醤油 2.9g
(出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂))
薄口醤油は、素材の“味”や“色”を活かす料理に向いています。一方、濃口醤油は、風味やコクがあるのが特徴です。
▼おすすめの使い方
・薄口醤油:煮物、うどんのツユ、お吸い物など
・濃口醤油:卓上醤油としての使用、風味やコクを出したい料理(照り焼きなど)
<文/栄養士 梅原しおり>