――めまいが起こったとき、そのまま休養して様子を見るべきときと、病院に行くべきときの見分け方はありますか?
佐藤「一時的なもので、その後なんの症状もなければ様子を見てもいいかもしれません。
繰り返すめまいや、ぐるぐる回るような場合、耳鳴りが起こる場合は、耳鼻科や脳神経外科か神経内科を受診します」

――中には脳の病気が疑われるなど、危険なめまいもありますよね。すぐにでも救急車を呼ぶべきめまいはどんなものですか?
佐藤「めまいには脳の疾患が原因で起こる危険なめまいもあります。
激しい頭痛や舌のもつれ、物が二重に見える、手足のしびれなどをともなう場合は、救急車を呼び一刻も早く病院へ行くことをお勧めします」
――めまいを経験したものの、内科や耳鼻科で検査をして「原因不明、疲れやストレスでは?」と結論づけるしかない人もいるようです。原因不明のまま放っておいても良いものでしょうか?
佐藤「原因不明の場合、疲れやストレスだけでなく、
更年期障害が原因のこともあります。婦人科に相談してみるのも良いでしょう」
――めまいが慢性化することもあると聞きます。予防や改善のために何かできることはありますか?

「ビタミンB群、とくにビタミンB12は必要です」と佐藤先生。ビタミンB12を多く含む食べ物には、ハマグリ類、紅鮭、レバー、チーズなどがあります。
佐藤「ストレスや睡眠不足を改善し、
適度な運動を心がけ、自律神経を整えるようにするといいかもしれません。
神経の代謝を促すよう、食事に気をつけることも大切です。
ビタミンB群、とくにビタミンB12は必要です。カフェインや香辛料は神経を刺激して興奮させる作用があり、(症状のある方に対しては)めまいを引き起こしたり悪化させる可能性があるので避けた方がいいかもしれません。
めまいの治療の一環として平衡(へいこう)訓練というものがあります。目や足の訓練をすることで三半規管の機能を高めてめまいを解消することが期待できます。じつは朝起きてから夜寝るまでの日常生活の動作が、全て平衡訓練につながっています。たとえば、
洗顔時に目を閉じて直立したり、片足だけで立つ練習をするといいです。またズボンやスカート、靴下を立ったままはいてみたり、階段の上がり下りを積極的に行うなど、生活の中でも平衡機能を鍛えることができますよ」
<佐藤雄一 取材・文/女子SPA!編集部>
佐藤雄一
産科婦人科舘出張(たてでばり)佐藤病院 院長。順天堂大学産婦人科学教室非常勤講師。女性の生涯にわたるメディカルアドバイザーであることをライフワークとし、プレコンセプションケアの観点から食事や栄養、運動など生活習慣の大切さを指導している。女性アスリートの健康支援やNPO法人ラサーナ理事として子宮頸がん、乳がん検診率向上や予防に向けた活動にも力を入れている。