Lifestyle

「なんでもレンチン」は本当に便利なのか?電子レンジの長所と短所

現代人は本当に忙しくて料理ができないのか?

 揚げ物は家庭で揚げるのが正解、などと唱えようとは思いません。スーパーやデパ地下でテイクアウトを楽しむのもよし、上手に冷凍食品を活用するのもアリだと思います。ただ、忙しいから、時短だからという理由だけでレンジ揚げ物に執着することに、若干の違和感を抱いてしまうだけなのです。
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ワンタンもレンチンすれば2分で食べられる。上手に活用すればアリ

 便利な世の中になっているはずなのに、現代人は忙しくて、料理などする暇がないという人がいます。でも、昭和の食卓を作ってきたお母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんは忙しくなかったのか? と考えると、少なくとも私自身は恥ずかしく感じることがありますし、料理をする上で姿勢を正していきたいと感じるときがあります。現代人が忙しいというより、“選択肢が増えた”と考えていきたいのです
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湯豆腐もレンチンで3分。手軽なたんぱく質摂取の選択肢としてはアリ

レンジ加熱の強みだってちゃんとある

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レンチン温野菜は栄養素の崩壊・流出を防ぐ

 最後に、レンジ加熱が秀でている場合があるということをしっかりお伝えたいと思います。例えば「温野菜」を作るとき。お湯で茹でたり、長時間蒸す調理方法に比べて、ビタミン類などの栄養素の流出・崩壊が少ないということは特筆すべきことでしょう。 【レンチン温野菜のレシピ】⇒野菜のレンチンにラップはNG! ペーパーを使うテクで感動のおいしさに  つまり、使い方によっては栄養面で優れた調理法になりうるということ。とにかくなんでもレンチン、という発想ではなく、レンジの強み・弱みを正しく把握することこそが、健やかな付き合い方を育んでいくのではないでしょうか。
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レンジで最高においしいナムルが作れてしまう

【レンチンナムルのレシピ】⇒絶品ナムル盛りは、レンチンして調味料をまぜるだけで作れる <文・写真/スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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