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キンタロー。ブログ炎上前からの“危うい傾向”。ネットで不安つづるママたち

 先日、お笑いタレントのキンタロー。さんのブログが炎上状態となりました。  きっかけは、3月12日と13日に投稿されたブログ(現在は削除済)。一時預かりを利用した際、1歳の娘がおでこにケガをしてしまい、ひどく動揺した気持ちを写真とともにつづっていました。
キンタロー。オフィシャルブログ

画像:キンタロー。オフィシャルブログ「キンタロー。の人生はキンキンキラキラや~」より

 翌日にかけて、さまざまな媒体でこの日のブログがニュースとして取り上げられ、インターネット上で瞬く間に拡散されます。SNSやニュースサイトのコメント欄では「預かる方の立場にもなって」「不安なら自分で育児をして」「ケガをした子どもの顔の写真をアップするのはよくない」といった趣旨のコメントが書き込まれました。  ケガをした子どもの写真や、キンタロー。さんの「私が付きっきりなら大丈夫だったかな」「ショックで立ち直れない」などの言葉に反応した方が多かったようです。

「“下から”目線」で危うさのあるブログ

 筆者はライターという仕事柄、常に芸能人の育児ブログを乱読していますが、キンタロー。さんのブログが燃え広がる様子を見て「とうとうこの日がきてしまったか」という思いでした。  昨年1月の出産以来、キンタロー。さんは、ブログを育児日記として活用してきました。そのスタンスは徹底して「上から目線」とは真逆の「下から目線」です。  離乳食開始、つかまり立ち、寝かしつけ……など、折に触れて育児の不安や悩みを発信し、読者からコメント欄でアドバイスや励ましをもらうというパターンが固定化しつつありました。
親子

写真はイメージです

 例えば昨年4月のことです。赤ちゃんは発達のプロセスで自分のげんこつしゃぶりをする時期があるのですが、娘の予防接種後の待機時間に生後3カ月の娘がその動作をしたことで、キンタロー。さんは、すっかりうろたえてしまいます。新型コロナウイルスを恐れ、無理やりげんこつを口から出させたら泣いてしまった……という内容をブログに投稿したことがありました。  そのブログには読者から「すごく気持ちわかります」「大丈夫ですよ」「おおらかに」といったコメントやアドバイスが書き込まれていました。  このようにキンタロー。さんは、少々正直すぎるほどに育児で感じた不安をつづり、「心配性の不器用なママ」というキャラをブログ空間で定着させてきました。

人気ブログに集まっていた、“内輪の”共感や肯定

 毎度、読者からは共感、肯定、アドバイスの言葉が数多く寄せられ、誰でも見られるブログとはいえ、外から見ると書き手と読者との“内輪の関係性”が少しずつできあがっていたようにも見えます。そして、炎上前には、アメーバブログの「新米ママ部門」で常に3位以内にランクインするようになっていました。  そのような状況下でキンタロー。さんは、「育児の不安をどんどん発信してもいいんだ」と思ってしまい、預け先や保育士さんに対する配慮が抜け落ちた状態で、いつものように不安と動揺を書きつづってしまったのかもしれません。  今回の教訓としては、不安と被害者意識がふくらむことで誰もが過度な行動に出てしまう可能性があること、インターネット上の共感と肯定の言葉に依存すると誰かを傷つけていることに無自覚になることもあるということ、ではないでしょうか。
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コロナ禍で育児の相談がしづらい状況に
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