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プロが教える驚きの快眠法「ノンアルコールビールで睡眠の質が上がる」

 花粉に悩まされるなど、この時期十分な睡眠が取れず日中のパフォーマンスが上がらない人も少なくない。新しい生活様式の中で、ストレスをためない睡眠対策グッズにはどんなものがあるのだろうか?快眠セラピストの三橋美穂氏に聞いた。

朝日を浴びないとセロトニンが減少する

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写真はイメージです

 コロナ禍のストレスで睡眠に不満を訴える人々に「不眠や睡眠不足はさまざまな老化現象を引き起こす」と警鐘を鳴らすのは、新時代の眠りを提案する、快眠セラピストの三橋美穂氏。 「不眠は細胞の修復力低下させます。それが髪の毛のパサつきや肌の乾燥など老化を早めてしまう要因に。また、がんや脳卒中、糖尿病などあらゆる生活習慣病につながることもあります」(以下、コメントは三橋氏)  テレワークで家にいる時間が増え、日光を浴びない環境に変わったのも不眠の引き金になるようだ。三橋氏は続ける。 「朝日を浴びないとセロトニンが減少し、それに伴い入眠時に分泌されるメラトニンホルモンも減少。快眠を妨げる原因になるのです」

コロナ不眠を救うのはノンアルビールかも?

 では、新しい生活様式の中でストレスをためない睡眠対策グッズにはどんなものがあるのか。三橋氏は次の快眠法を提案する。 「姿勢を保つための『抗重力筋』がゆるむと、副交感神経が働きリラックス状態になります。なので膝の下にクッションを置くと眠りやすくなるんです。また、膝を曲げる電動ベッドは高級品ですが、今は若い方にも需要がある。いびきを心配する方は、専用の抱き枕もあるので用途によって使い分けるのもいいでしょう」
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効果的な眠りに一役買う快眠グッズ。「快眠セラピストが考えた抱きまくら」5500円

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電動ベッド「アクティブスリープ」26万4000円

 一方で、快眠のためにやってはいけないことも。 「夕方以降のうたた寝は、睡眠物質を減少させる原因に。また、お酒、たばこ、カフェイン、寝床スマホ、夜食は避けるべき。特にお酒は睡眠が浅くなり、『中途覚醒』を引き起こします。反対に、ノンアルコールビールは睡眠の質を高めるというデータが出ています(※)。ノンアルコールビールに含まれる『ホップ』や『GABA』は、副交感神経を優位に導き、快眠に効果的。試してみては」  “人生の3分の1は睡眠時間”といわれているが、ストレスフルな現代生活の中で少しでも長い睡眠時間を手に入れたいものだ。 ※スペインのエストレマドゥーラ大学の研究チームが、アメリカの学術誌「PLOS ONE」(2012年6月18日)に発表した一次研究。女性看護師17人に14日間、夕食時にホップ入りノンアルコールビール330mlを飲んでもらい、手首のセンサーで睡眠を計測した。その結果、飲まなかった日と比べて、入眠が平均12分早くなり、寝ている間の動きが減るなど、睡眠の質が改善された。
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三橋美穂氏

【三橋美穂氏】 快眠セラピスト。快眠に最適な寝具の開発を手がける。著書に『驚くほど眠りの質がよくなる睡眠メソッド100』(三笠書房)など <取材・文・撮影/瀬戸大希 櫻井れき>
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