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「助けて!」DV被害を無言で知らせる手指サイン。加害者がそばにいても使えると話題

ポーランドでは「通販ショップを装ったDV相談窓口」も

 例にもれずコロナ禍でDV相談が増加しているポーランドでは最近、18歳の女性が化粧品の通販サイトを装ったDV相談サイトを開設して話題(*3)となっています。
タブレット

写真はイメージです

 生活必需品の化粧品を注文したり、商品情報の問い合わせをするふりをしながらDV相談や必要に応じて警察への通報ができる仕組みで、これまでに350人の女性をサポートしてきたそう(*4)。  考案のきっかけとなったのが、昨年のロックダウン中にフランスで推奨されていた取り組みです。それは、薬局の窓口で「19番のマスクを下さい」と言うとDV被害を受けていることを伝えられる(*5)というもの。  考案した女性は、直接的な言葉を使わずにDV被害者が状況を伝えられるような「暗号」が必要だと感じていたそう。若年層のユーザー率が高いのがサイトの特徴とのことです。

日本国内のDV相談窓口

 4月初旬に発表された男女共同参画局の最新データ(*6)によれば、日本では、DV相談の際に若年層ほど電話よりもオンラインチャットを選ぶ傾向があるそう。内閣府の「DV相談+(プラス)」では、電話だけでなくメール(24時間受付)やチャット(12時~22時)での相談も受け付けています。 【その他のDV相談先】 ・DV相談ナビ(全国の相談機関を案内してくれます) #8008 ・性暴力のワンストップダイヤル(最寄りの支援センターにつながります)#8891  ・男女共同参画局「配偶者暴力相談支援センターの機能を果たす施設一覧」(最寄りの相談施設がわかります) 【参照】 *1 「警察庁Webサイト」 *2 「CNN」 *3 「BBC」 *4 「FRANCE24」 *5 「CNN」 *6 「男女共同参画局」 <文/北川和子>
北川和子
ライター/コラムニスト。商社の営業職、専業主婦を経てライターに。男女の働き方、家族問題、地域社会などをテーマに執筆活動を行う。
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