一般的に市販のみそは、保存性を高めるため、加熱殺菌やアルコール添加などの処理が行われています。
▼加熱処理、アルコール添加とは?
できあがったみそを加熱処理・アルコール添加して発酵を止めること。アルコール添加の場合、原材料に「酒精」と書かれていることが多い。
生みそとは、味噌樽から掘りだした“そのまま”のみそのことを言います。加熱処理やアルコール添加を行っておらず、発酵を止めていないのが特徴です。しばしば“生きているみそ”と表現されます。
生みそは、時間が経つと発酵が進み、みその色や味が変わってきます。そのため、店頭に並ぶまでの時間が長いスーパーなどではあまり販売されていません。
生みその見分け方を下記にまとめました。
・加熱処理、アルコール添加されていないもの
・パッケージに呼吸口がついているもの
・原材料がシンプルなもの(大豆、米、塩など)
また、「無添加」と書かれているみそは、アルコール添加されていませんが、加熱処理されている場合があります。
生みそと、そうでないみそ、栄養成分は同じですが、風味が異なります。特に酒精が入ったみそは、ほんのりアルコールの香りがするため、みそ本来の香りを楽しめません。みそ本来の風味を楽しみたい人は、生みそを選ぶと良いでしょう。
<文/管理栄養士 梅原しおり>