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45歳人気女優、ラブシーンの“お腹のたるみ”の修正を拒否。その理由が潔い

 不朽の名作『タイタニック』でブレークし、今や実力派女優としてトップをひた走るケイト・ウィンスレット(45)。最近では、刑事役を演じた主演ドラマも好評を博しているが、本作でラブシーンを演じた際にはお腹まわりを修正されそうになり、「絶対にやめて」と監督に直訴したそうだ。幼い頃には「“デブ”とイジメられたこともあった」というケイトだが、出演する作品において、自身の見た目を編集することは決して認めないという。

本物の中年女性を演じたい

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ケイト・ウィンスレット

 米ケーブルテレビ局HBOで放送され、高い評価を得たドラマ『メア・オブ・イーストタウン』で主演を務めたケイト。  ドラマでは、殺人事件の捜査を担当し、職務に忠実な刑事である一方、私生活では様々な問題を抱えるメア・シーハンを演じた。そうした複雑な人物像を演じるにあたり、自身のキャラクターが本物の中年女性のように見えることを心がけていたという。  ニューヨーク・タイムズ紙にケイトはこう語る。 「メアを中年女性として演じたいの。私は10月で46歳になるわ。人々がこのキャラクターに共感するのは、加工が全くされずに描かれているからだと思う」 「彼女は問題を抱えながらも、しっかり生きている女性。キャラクターの体や顔つき、動作には、年齢、生活、出身などがきっちり表現されている。私たちが必要としているのは、こういう描写だと思う」  加工修正された画像が世界中に溢れかえっている中で、自身の見た目を編集することは認めないというケイト。当初は、見栄えを良くするためにシーンが修正されたこともあったそうだが、最終的には美しく見え過ぎないように照明を工夫するなど、やり方を変えたという。
 また、リタッチが施された宣伝用ポスターの写真が気に食わず、何度か送り返したことも。 「自分の目尻に何本シワがあるか知っているわ。それを元に戻してよってデザイナーたちに頼んだの」  さらに、ラブシーンであらわになった「お腹のたるみ」の修正も拒否したそうだ。あるときクレイグ・ゾベル監督から「お腹のあたりを修正するつもりだ」と聞かされたケイトは、「絶対にやめて」と反対したという。  とことんリアリティを追及するケイトは、ヌードシーンに複雑な思いも抱いているようで、今回が最後になる可能性も示唆している。 「もうあまり良い気がしないの。年齢とは関係ないわ。ただ、『ほら、また彼女がやってるよ』って言われるのがちょっとね」

子供のころは体型が原因でイジメられた

 以前から、自分の写真に修正を加えられることに異議を唱えてきたケイト。かつて高級化粧品ブランド「ランコム」の顔を務めていたときにもその姿勢を貫き、広告写真の修整は一切なし。一説によると、ランコムの親会社ロレアルと契約する際に、顔に修整や加工を入れないということを条件にしたのだそうだ。  ケイトは、年頃の娘を持つ母として、若い世代の女性に本当のことを伝えたいと語る。 「彼女たちにとって、雑誌はお手本よ。特に、キャリアで成功した女性たちをお手本にするでしょ。だから私は、その世代にありのままの私を伝えたい。いつも本当のことをね」  ただ、過去には自分の容姿に悩んでいた時期もあったようだ。子供時代には恰幅の良い体型ゆえ、同級生から「デブとイジメられた」こともあったという。また、女優をめざすようになってからも、演劇の先生から「太った役ならもらえるかもね」などと言われ、オーディションに行っても「私たちが求めているタイプではない」と断られていたそうだ。  それでも自分の可能性を信じて、必死に努力を続け、国際女優として大きな成功を収めたのだ。

自分にはその価値があるから

 そんなケイトがこのたび、ロレアルパリのグローバルアンバサダーに選出された。
 女性たちを応援する同ブランドのキャンペーンに登場したケイトは、次のような声明を発表している。 「欠点を受け入れ、自分自身に言い訳しない境地にたどり着くまでには、大変な労力が必要です。ロレアルパリに仲間入りできて光栄です。“自分にはその価値がある”と信じるには、勇気と強さが必要です。時々、自分には全く価値がないって思うことがあるけれど、そんな瞬間は誰にでもあるのです」 「けれども、このフレーズをたびたび口ずさんで、本当の自分を丸ごと信じ続ければ、あなたがどんな人物であろうと、自分にはその価値があると感じられるはずです」 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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