Fashion

白Tシャツは選ぶのが難しい。大人らしい素材とメーカーの1枚を見つけた

オーガニックコットンであるという安心感

 少しクリーム色がかかった白で、ふっくらとしたコットンメリヤスの、この白Tシャツはユニセックス仕様なので、サイズS選んでも、ほどほどの大きさのシルエットになります。  そして何よりもオーガニックコットンであるという安心感。  見ただけで、それがオーガニックコットンであるかどうかはわかりません。けれども、有機農法によって育てられたコットンを使い、フェアに作られたものであるものを着ると、マスク着用の生活によってすり減っていた神経が、すっと安らいでいくのがわかります。これは有機農法で作られた野菜や果物を食べるときと同じ感覚です。 P1030670 ピープルツリーは昨今のブームにのって、とってつけたようにサステナビリティに配慮し始めたようなブランドではありません。ブランドが始まって以来、揺らぐことなく何年も続けてきた、オーガニックな素材を極力選び、フェアな労働条件のもとで作る姿勢には絶対の信頼があります。  また、グリーンウォッシング(上辺だけ環境保護に取り組んでいるように見せかけて、内実が伴っていないこと)とは全く無縁のブランドです。 P1030668

オーガニック素材を取り入れてみては

 さて、どんなにオーガニックコットンでも、あるいは高価なTシャツでも、洗うたびに劣化します。オーガニックだから特に長もちする、というわけではありません。  長もちさせたい場合は、洗浄力があまり強くない洗剤で、摩擦を少なくするために中表にしてネットに入れて洗濯するといいでしょう。
 今までは高価で手が出なかったり、または買える場所が少なかったオーガニックコットンのTシャツですが、最近は手軽に買えるものがふえてきました。  今まで何も意識してこなかった人も、まずはTシャツ1枚からオーガニックな素材のものを取り入れてみてはいかがでしょうか。この、すべて許されているような安心の感覚を、きっと感じられることと思います。 <文/小林直子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。
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