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寺島しのぶ「女優は不思議な職業。映画は公共を使った思い出アルバム」

自分で満足できるように走り続けたい

――これまで女優として素晴らしいキャリアを歩まれてきて、プライベートではご家族も持たれています。自分らしくいるために、譲れないことはありますか?
自分で満足できるように走り続けたい

『Arc アーク』より

寺島「やらなきゃいけないことは全部やりたい性分ですね。なるべく削らず」 ――走りすぎたとき、ブレーキをかけてくれる人がいるから走れるのでしょうか。 寺島「それは旦那ですね。『君はいつも風のように部屋のなかを走り回ったり、いろんなことを考えたり、ずっと動いてないといけないタイプだけど、そのうち壊れるよ』と言われてます。実際、去年壊れましたし」 ――え! 大丈夫ですか? 寺島「どうしても人任せにできなくて(苦笑)。ちょっと元気になるとまた走ろうとしちゃうので、人間ってやっぱり変わらないんだと思います。まあそこが変わると私自身でなくなるし。でも去年体を壊したことで、自分のメンテナンスの時間を作ることを、意識するようにはなりました」 ――そのパワフルさで100年はキツイかもしれませんね。 寺島「そうなんです。100歳まで今の感じを続けるのはなくていいかなと。ただ、自分で満足できるように走り続けたいとは思っています」 (C) 2021映画『Arc』製作委員会 <撮影・文/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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