Entertainment

林遣都『犬部!』が描く多頭飼育崩壊のリアルを、脚本家に聞く「犬猫110匹と住む女性も」

中川大志が演じた役にもモデルがいた

――中川大志さんの演じた役にもモデルがいるとか。
中川大志が演じた役にもモデルがいた

『犬部!』より

山田「辛い経験をしてしまう役柄でしたけど、実際にあったことを参考にしています。台湾で、動物愛護センターに勤務する獣医師が自ら命を絶つという事件がありました。そのセンターに取材に行って、その方が、愛護センターで飼っていた犬にも会いました。取材中、ずっとその犬が私達を見ていました。そのとき『わたしの飼い主のことをちゃんと伝えないと許しませんよ』と言われた気がして。  他にも日本で保健所に勤務していた方から、処分のあと、自分も一緒に燃やしてほしいと思ったと聞いたことがあり、処分の現場でギリギリの思いで闘っているひとがいることを伝えたかったんです。今回は中川大志さんが演じる役に、託させていただきました」

「林遣都さんによって、言葉に命が吹き込まれた」

「林遣都さんによって、言葉に命が吹き込まれた」

『犬部!』より

――最後に読者にメッセージをお願いします。 山田「映画『犬部!』は自分の脚本ですし、セリフも展開も全部知っているのに泣きに泣きました。林遣都さんによって、言葉に命が吹き込まれたと思います。林さんと中川さんの2人が演じた役には、親友を超えた何か強烈なつながりのある関係に見えたらいいなと思っていました。その空気は出ていたと思いますし、若い人にはどう生きるかという選択の物語としても観ていただけると思います」 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます (C) 2021『犬部!』製作委員会 <文/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ