“マトモな結婚相手”をどう見抜く?学歴や収入で選んだ女性が見る地獄
相手の自己肯定感を下げさせるのが、モラハラ男の手口
ただし、相手に対する支配を強めるには、相手の自信をなくすことが最も効果的だと、モラハラをする人は本能的に分かっています。相手に自分には価値がないのではないか? と思わせるのが、天才的にうまいのです。相手を自分の支配下に置くにはどうすればよいかを知り尽くしています。そのため、上から目線で「おまえなんか」などと相手の自己肯定感を低くする言葉を常に言い続けたりするのです。これがモラハラ男の怖いところ。
家庭内でネガティブキャンペーンをされたらたまったものではありませんよね。
当然、妻は精神的に参ってしまいます。抵抗する気力を削がれ、思考停止になり相手の言いなりになってしまい、幸せとは縁遠い生活が続くことになります。
モラハラでの離婚は、離婚原因としては夫妻共に上位であり、性格の不一致を除くと実質一番多く、私は最も警戒すべきはこのモラハラ気質のパートナーだと思っています。
「おかしいな?」と直感的に思ったら、絶対に見過ごさない
その際に、自分の「感覚」を大事にすることがとても重要です。
周囲が、あいつはモラハラだよ、とアドバイスしてくれることはまず期待できません。モラハラ加害者は、外面がいいのも特徴の1つですから。
もしピンときたら、その直感を思い過ごしだと思わずに、自分の感覚を信じて交際を解消することも必要です。
モラハラの相談を受ける際に、本当によく耳にするキーワードが「いまから思えば」です。皆さん、「おかしいな?」と直感的に思ったことが一度や二度はあったらしいのですが、気のせいだとして見逃してきたと言うのです。自分の本能は事前に危険を教えてくれていたのに、実にもったいない話です。
女性は、直感力に優れています。ぜひ、自分の直感や第一印象を信じて、おかしいと思ったことは絶対に見過ごさないようにしましょう。少し注意して観察しているだけで、いままで分からなかった相手の本質が見えてくることも大いにあります。
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<文/後藤千絵>後藤千絵(フェリーチェ法律事務所 弁護士)
2017年にスタッフ全員が女性であるフェリーチェ法律事務所設立。離婚・DV・慰謝料・財産分与・親権・養育費・面会交流・相続問題など、家族の事案をもっとも得意とする。なかでも、離婚は女性を中心に、年間300件、のべ3000人の相談に乗っている。


