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「逃げ恥」も手がけた人気スタイリストの叩き上げ人生「仕事が来るまで7年かかった」

“ああいう格好がしたい”とアメリカへひとっ飛び

――それほど、ファッションに貪欲だったんですね。
“ああいう格好がしたい”とアメリカへひとっ飛び

(写真/山川修一)

「そうですね。そのおかげもありいろいろと覚えられたんだと思います。そうまでしても、見栄を張りたかったというか。“あの服が着たい” “ああいう格好がしたい”という気持ちが大きくて。モデルのリンダ・エヴァンジェリスタが好きだったんですが、彼女が金髪にしたら、私も真似して金髪にしていました。でも日本では、その頃まだ金髪にはできなかったので、わざわざアメリカまで行ったりして。  ナオミ・キャンベルがヘーゼルナッツカラーのカラーコンタクトをしていた時は、わたしもしたい!と思ったんだけど、日本ではまだカラコンが買えない時代だったので、それもまたハワイまで行って。処方箋がないと買えないから、一旦眼科へ行ってわざわざ診断してもらって。ナオミ・キャンベルがセンターパートのロングヘアだった時は、そのウィッグを買って、それを被ってカラコンをつけて毎日会社に行ったりしていましたね」

制服も自分流にアレンジ、いつも上司とバトル

――ファッションに対するエネルギーがすごいです。
制服も自分流にアレンジ、いつも上司とバトル

VALENTINO時代のつぐみさん

「だからいつも上司に“何やってるの”って言われていましたよ。“別にいいじゃないですか”って口答えしてましたけど(笑)。私の好きでやっていることだし、会社には迷惑をかけていませんからって。でも金髪はさすがに怒られるから、毎日白髪染めのスプレーで茶色くして通勤して」 ――厳しかったんですね。 「今はわりと自由になってきましたけど、昔は規則も多かったですから。制服の着方も決まっていたりして。でもそれも自分流にアレンジしちゃうから、いつも怒られていましたね」 ――怒られても屈せずにいられたのはなぜですか? 「やりたいっていう一心だけ。“海外ではこれが流行っているのに、どうしてダメなの? ファッションの仕事をしているのに”って思っていましたから。だから何を言われても平気でしたね。めげずにやりたいことは全部やっていました」
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「今日からスタイリストです」と言えばなれる
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