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今すぐ真似できる“センスの磨き方”、人気スタイリスト亘つぐみに聞く

 ファッション誌やCMのほか、数々の芸能人、モデル、「逃げ恥」や「黒革の手帖」など人気ドラマのスタイリングを手掛けるスタイリストの亘つぐみさん。インスタグラム(@tsugumiw)で披露しているご自身のファッションやライフスタイルも、多くの女性から支持されています。
第11回目「つぐみさんの気になる人生について」

スタイリストの亘つぐみさん(写真/山川修一)

 亘さんのコーディネートは、どれもシンプルで洗練された華やかさがあります。還暦を迎えても、なおパワフルに、自由に毎日を楽しむ姿が印象的。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます  そんな亘さんが「体型が崩れてきた、お金がない、センスに自信がない…」などといった悩みを抱える女性に、少しでも前向きにおしゃれを楽しめるコツや秘訣を伝授。  第11回目は、「つぐみさんの気になる人生について」後半です。 【つぐみさんの人生、前半インタビューはこちら】⇒「逃げ恥」も手がけた人気スタイリストの叩き上げ人生「仕事が来るまで7年かかった」

スタイリストはサービス業、プロと素人の違いとは?

――仕事をするうえで、プロと素人の違いはなんでしょうか?
スタイリストはサービス業

(写真/山川修一)

亘つぐみさん(以下、亘)「センスの有る無しは関係すると思いますが、結局スタイリストはサービス業だと思うんですよね。服が好きだから服を集めるというだけではなれない。対人とひとつの作品を作り上げていくということだから、いろんなことを考えないといけませんよね。  例えば雑誌なら、読者が喜ぶことを考え、売り上げなども気にします。広告なら、クライアントの希望を汲みながらより商品がよく見えるように工夫します。好きな服を着せているだけではエゴになってしまいますから。制限のある中で、いかによく見せるかということも、ひとつのものづくりだと思いますし。  自分以外のことを考えている時点でサービス業。気配りが求められますよね。そういう周囲のことを瞬時に把握できることがプロだったりするのかな。クライアントからもモデルからも喜ばれて、結果売り上げもよかったなら、みんながハッピーじゃないですか。だからひとつでも欠けてはだめだと思います。すべての調和。俯瞰で考えて見られる人がプロなんだと思いますね」 ――どの職業においても、きっと求められることですよね。 「そうだと思います。いま活躍している多くのスタイリストも、きっとそういうことができているんだと思うし、そこに差が表れるんだと思います」

大変だからこそ楽しい記憶として残る

――印象に残っている仕事を教えてください。 「たくさんありますよ! 中でもファッションショーは印象深いですね。失敗が許されないし、本番一回しかないというライブ感もあります。ミュージックビデオの撮影で、24時間拘束が大変だった記憶もあります。安室奈美恵さんの『White Light』や、ドラマの現場も思い出に残っていますよ。大変なことほど覚えていますが、結果的には楽しいから、どれも大切な仕事です」
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