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ムロツヨシが教会の牧師役に「食べられる役者になったけど、ガソリン減り気味」

 コメディ作品などで見せてきた強烈な個性だけでなく、近年は恋愛ものや様々なジャンルで存在感を発揮している俳優・ムロツヨシさん(45)。意外なことに、これまで映画での主演作はありませんでした。現在、記念すべき初主演映画『マイ・ダディ』が公開中です。
自分がこんな顔をするんだと思った

ムロツヨシさん

 小さな教会の牧師・一男を演じているムロさん。妻に先立たれ、男手ひとつで育ててきた中学生になる娘が病に冒され、続けざまに衝撃的な事実を突きつけられることになります。実は本作はコロナ禍により、当初、昨年4月予定だった撮影スケジュールを変更して完成に至りました。自粛期間中に、インスタライブも話題を集めていたムロさんに、当時の思いを聞きました。

ムロツヨシ演じる一男はとてもまっすぐな人

――脚本を読んですぐに出たいと思われたそうですが、一男のどこに特に惹かれたのでしょうか。 ムロツヨシさん(以下、ムロ)「とにかくまっすぐな人なんですよね。牧師をやっていて、『愛を信じましょう』『愛は素晴らしいものだ』と説いてきた。でも全く予想していなかった出来事に直面して、愛を信じられなくなった自分を恨み、自分を否定し始める。人を恨むのではなくてね。その人間臭さが僕には響きました」

撮影延期になったけど、マイナスの感情を持ちたくなかった

撮影延期になったけど、マイナスの感情を持ちたくなかった

『マイ・ダディ』より

――本作はムロさんの初主演作ですが、コロナ禍によってクランクインが延期されたそうですね。当時、ムロさんはインスタライブをはじめ、積極的に動かれていましたが、初主演作がストップしたまま、そのモチベーションをどうやって維持していたのでしょう。 ムロ「クランクインが2020年4月の予定だったんです。それがドンピシャで最初の緊急事態宣言の時期に重なってしまいまして。本当だったら映画を撮影していたのにというマイナスな感情を自分が持ちたくないので、インスタライブなどで人前に立つことを選んだんです。それからみんなが止まっていたからこそ、いつもは忙しい友人のクリエイターたちに声をかけてオムニバス映画(『緊急事態宣言』)を作れたりした。とにかくプラスに転換して何かを作りたかったんです」 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

「こんなことがなければ」なんて考えても仕方ない

「こんなことがなければ」なんて考えても仕方ない

『マイ・ダディ』より

――映画の撮影が入っていたからこそ、なくなったときに別のものを作り出そうとした? ムロ「そうですね。そもそも仕事が入っていなかったら、何もしなかったかもしれない。2020年の4月からは、精力的に動いていたというよりは悔しかったからです。何かをやらないと。時代のせいにもしたくないし、『こんなことがなければ』なんて人生は、それこそ映画のパラレルワールドにでも行ければいいけど、そんなことはできないので。だったら起こったことを受け入れる部分は受け入れて、そのなかで何か生み出す側にいないと悔しいし、そうした側にいたいというかっこつけな部分もあります」 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます
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食べられる役者になって野心が減った
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