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貫地谷しほりがバリキャリ役に。「好きで結婚したんだから、夫婦には我慢も必要」

かつては芝居に集中しているのを見られるのが恥ずかしかった

――日和と凛子、凛子と富士宮も互いに影響しあっていると思いますが、貫地谷さんがこのお仕事をされてきて、価値観を変えるくらい大きかった出来事はありますか?
かつては芝居に集中しているのを見られるのが恥ずかしかった

『総理の夫』より

貫地谷「私ね、すごく影響を受けやすいんです。だから一緒にお仕事させていただいた方からはだいたい影響を受けています。中でも渡瀬恒彦さんは、私の人格形成に大きく影響していますが、ほかには、そうですね。  私、結構照れ屋な部分があって、泣きのシーンなんかでも、集中しているところを周囲に見せたくないみたいなところがあったんです。あるとき、共演者の方が、相手の方から『わ~!』っとあれこれ色々言われたあとに、それを受けて自分の部屋に入っていくというお芝居があって。でも、相手から『わ~!』と言われる部分は、別日にもう撮っていたんです。  続けての撮影だったら気持ちもそのまま繋げられますが、そうはいかない。どうするんだろうと思っていたら、その方は、『よーい!』と始まった瞬間に、自分に向けられる『わ~!』という言葉を自分で叫んでから、自分の気持ちに入ってお芝居されたんです」 ――本来は相手から言われるセリフを、自分で声に出して。 貫地谷「そうなんです。それを見たときに、自分で表現したい芝居につながるのであれば、周りの目なんか気にせずに、自分のやりたいようにやればいいんだなと。どうしても若いころは、お芝居に集中しているのを周囲に見られるのが恥ずかしいといった気持ちがあったんですが、それは衝撃的でしたし、すごいなと思いました。ほかにもたくさんありますよ。いろんな方から影響を受けています」

読者へのメッセージ

貫地谷しほりインタビュー、読者へのメッセージ

『総理の夫』より

――お話しありがとうございました。最後に公開にあわせてひとことお願いします。 貫地谷「まず初の女性総理誕生という設定が面白いです。それから愛の物語です。私が演じた富士宮も、ハキハキしていて潔いのですが、きっちり悩んでいる女性。演じていてとても楽しかったです。ドタバタなだけではない物語です。よろしくお願いします」 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます (C) 2021「総理の夫」製作委員会 <撮影・文/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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