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曽野綾子さん90歳が、人間関係に悩む人に贈ることば5選「初めから諦めればいい」

 家族、会社の上司・後輩、友人、恋人……。人間関係って本当に難しいですよね。自分の気持ちが上手く伝わらなくてイライラしたり、ちょっとした出来事でものすごく傷ついたり。そんな他人との距離感に悩むあなたに贈る5つの言葉。  作家で、『誰のために愛するか』など名エッセイストとしても知られる曽野綾子さんの言葉は、芯があって、力強く私たちを支えてくれます。きっと、あなたの光になる言葉が見つかるはずです。
曽野綾子

曽野綾子さん

※以下、曽野綾子さんの言葉を集めた新書『自分の価値』から抜粋。( )内は初出

一切、初めから諦めればいい

 相手の非を衝いて思いなおさせること。自分の行動の真意を理解させること。自分は相手のことを考えているとわからせること。そうしたことを一切、初めから諦めることの方が私にとっては、自分の人間性を保ち、穏やかな気持で生きられることを見つけたのである。友達に誤解されることも、身内の誰かと意思が通じないことも、最初から諦めてしまえば、どうということはない。(『人間関係』)

ただ静かに遠ざかればいい

 怒り、ののしることは、自分を受け入れられなくなることに対する八つ当たりだと自戒したい。関係のない人やものに対しては、怒ることも、ののしることも必要でなく、どうしても関心や同感がもてなかったら、ただ静かに遠ざかればいい。 (『完本 戒老録』)
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要求したら得られないものとは
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