構造はハンバーガースタイルになっていて、上側のパンを持ち上げると、クリームと求肥(ぎゅうひ)がぽってり鎮座。どこまでも白い組み合わせにうっとりしてしまいます。
求肥シートにそそられる
中身をよくよく見てみると、実は3層になっていて、下からバニラミルククリーム、求肥シート、バニラクリームが重なっています。
いわゆるクリームパンの場合、クリームは1種類であることが多いですし、雪見だいふくも中身のアイスは1つですよね。それがクリームとホイップの2種類を採用しているのですから、ただならぬ本気感と丁寧さがうかがえます。
実際に食べてみると、ふんわり柔らかな食感だけでなく、甘さや香りの奥行きに多様感(単調ではない複雑さ)を味わうことができ、決してシンプルではない、考えられた味わいに深く感動してしまいました。
これは、雪見だいふくの世界観を踏襲しつつも、あのアイスとは全く違う次元の味わいを楽しむことができる、別人格のパンとなって存在しているかのよう。言葉を失いひたすら黙々と夢中に食べてしまいました。
うぁー、おいしい。ごちそうさまでした。
●チロルチョコパン(きなこもち) 138円
●チロルチョコパン(ミルクチョコ) 130円
左:チロルチョコパン(きなこもち) 138円/右:チロルチョコパン(ミルクチョコ) 130円
雪見だいふくみたいなパンの脇をかためてくれるように見えた「チロルチョコパン」ですが、実は2006年にコラボがはじまったアイテム。
これまでに人気の実績を作ってきた2アイテムが復活するカタチでこの10月に再登場していたのです。こちらも食べてみると、やりすぎていない絶妙なシンプルさが光り、いい意味でジャンク感を感じさせないパンとしておいしく味わうことができました。
いずれも、お菓子と菓子パンを2度楽しめるような食体験となり、改めてファミマのコラボ企画力・商品具現化力の素晴らしさに脱帽してしまいました。
もちろんこれらは期間限定モノですから、気になる人は早めにお試しいただいたほうが良いと思います!
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<文・写真/食文化研究家 スギアカツキ>