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生活保護は誰のため?発達障害の子を育てるシングルマザーの苦悩<コロナ貧困2>

「冷凍うどんばかり食べていたら1か月で12㎏も増えて…」

貧困

週刊SPA!2018年1/30号「ニッポンの貧困再訪ルポ」より。大橋さんは離婚後、別の男性との間に娘を身ごもり未婚の母に。過去にはSPA!を見た支援団体から寄付も

 現在は人付き合いもほとんどなく、外出や外食とも無縁だ。 「引きこもりなのでコロナ禍も生活の変化はありませんが、冷凍うどんばかり食べていたら1か月で12㎏も増えてしまいました……」  最近は睡眠障害にも悩まされ、まさに八方塞がりの大橋さん。東京の片隅で生きる母娘に「再分配」はあるのだろうか。

行政書士・三木ひとみ氏の助言

 以下、行政書士・三木ひとみ氏から助言をいただいた。 ===================  賃貸物件に住んでいるのに、なぜ大橋さんが母子寮を勧められたのか、正直理解に苦しみます。生活保護を受けた場合、大橋さんの場合なら住宅扶助で6万4000円、生活保護決定後に引っ越し代も申請でき、要件を満たせば礼金敷金火災保険料や引越業者への費用も全額支給されます。  もしも、生活保護を受けつつも「どうしても今の物件から引越したくない」という場合は、節約をして生活費を家賃に回すことはできます。たとえば今、家賃7万円の部屋に住んでいるならば、差額の6千円を生活保護費から出す、ということになりますね。現在の法令上、生活保護費の使途は基本的に個人の自由です。
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行政の対応は地域によって異なるのが現状
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