
フライパン一つで簡単に魚を調理できます
――ただ、お刺身はまだしも魚を「焼く」「煮る」「揚げる」となると、肉類に比べてちょっと手間がかかりそうで敬遠してしまいます。ガスコンロの魚焼きグリルもすぐ汚れて手入れが大変です。何か良い方法はないでしょうか。
中村:「煮る」「揚げる」などは、肉類のやり方とそう変わらないので割愛しますが、「焼く」場合は確かに魚焼きグリルを使うと、綺麗に焼ける一方、手間がかかります。これを避けるために、あくまでも私のやり方ですが、フライパンでお魚を焼きます。やり方はおおむね下記になります。
1.フライパンの上にクッキングシートを敷く
2.買ってきたお魚をその上に置く
3.火にかけてお魚の表面を綺麗に焼く
4.完成!

角上魚類の店内
――フライパンに蓋をせず、で良いのでしょうか?
中村:魚種によっても焼き方は異なりますが、基本は蓋も要りません。ただ、卵を持ったカレイなどですと、なかなか火が通りにくいため、蓋をして蒸し焼きにするなどをすることもあります。
一方、青魚だと、火を入れすぎると身がパサつく傾向があるため、弱火で焼き具合を見ながら焼くなどのコツもあります。この辺の加減は慣れるまでちょっと難しく感じるかもしれませんが、手間としてはこれくらいです。
また、フライパン一つでできる調理法でお勧めなのがアクアパッツァです。フライパンにオリーブオイルを敷き、ニンニクを炒めた後、白身魚などのお魚、野菜を入れて水やワインで炊き込むだけで美味しくオシャレに食べることができます。残ったスープはパスタソースにも転用できますし、オススメですよ。

アクアパッツア