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登坂広臣、11年前のオーディション合格時を振り返る「不安と恐怖が押し寄せた」

『Who Are You ?』の“ANSWER”とは?

登坂広臣さん――『Who Are You ?』のときは答えがなく、『ANSWER… SHADOW』では暗闇で答えが見えない状態で、『ANSWER… SHINE』では「この場所でわかったんだ」という歌詞がありますが、登坂さんが探している“ANSWER”とは、いったいどのようなものなのでしょうか? 登坂:「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」のメンバーとよく話すのが、「三代目」は、別にアイドルでもないし、すごくアーティスティックと言われたら、そうでもないし、「何だろう?」と。そう疑問に思ったとき、「ライブアーティスト」という言葉が一番しっくりきました。  メンバー全員の活動として重きを置くところで、ひとりひとりが一番輝ける場所はやっぱりライブステージです。ライブアーティストが自分たちの肩書きなんです。僕自身、楽曲制作はもちろん、ミュージックビデオ撮影、テレビ番組出演やメディアに取材していただけるのが、「いったい何のためか?」というと、すべてはライブのためです。そこにすべて繋がっていくと思っています。 「ANSWER」というライブをやりたいなと思いますが、そのライブを通じて自分自身もひとつの答えを見つけられるんじゃないかなと。毎回の作品作りで気づいたことに対して、そのライブをおこなえたことによって、自分の中にその都度ひとつの答えが生まれるんです。 ――『ANSWER…』シリーズを通じた「答え」、とても興味深いです。登坂さんがこれまでアーティストとして一番大切にしてきたことについても教えてください。 登坂:素直でいることです。自分にフィルターをかけて嘘を付いていたら、心境を作品にはできなかったと思うんです。  自分自身、年齢を重ねたり、グループの歴史も長くなってきて初めて吐露できるというのか。ひとりの人間として成長ができて、それに対してファンのみなさんも付いて来てくださると思うので、その真情は忘れずにいます。そして、ライブに来てくださったみなさんには、曲の世界や自分たちの思いをとにかく伝えることを、ステージ上では大切にしています。

「夢を叶える側」だった当時を振り返る

――そんな登坂さんが、10月24日(日)の『~夢のオーディションバラエティー~Dreamer Z』初回放送で、HIROさんから3名のプロデューサーとして紹介され、「夢を叶えようと思っていた人が、夢を与える側になれた」と言っていたのが印象的でした。2010年の「VOCAL BATTLE AUDITION」のときに「夢を叶える側」だったご自分を振り返ってみてどうですか? 登坂:当時の自分はいっぱいいっぱいで、いろんなことが入り交じっていましたが、人生が180度変わるというのは、まさにこういうことだなと思う劇的な変化でした。ただ、僕は夢が叶った喜びというより、どちらかというと叶った瞬間に恐怖心が芽生えたんです。  最終審査を絶対に受かりたいその一心だけで全力でやり切ったわけですが、今まで欲しくて欲しくて仕様がなかった座を、自分が手に入れちゃったという恐怖心です。  受かりたかったはずなのに、実際に「合格です」と言われたときの責任感というか、何でしょう、この気持ち。事の重大さに気づき、自分で大丈夫かなという不安が一気に押し寄せて来たんです。
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オーディションで試される「自分と向き合う努力」
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