
探偵・金澤秀則氏
男性ストーカーは尾行など陰湿さが目立つ一方、女性の場合は相手の実家や勤務先に堂々と現れる傾向がある。
「女性は『会って話したい』という気持ちが強い傾向にあります。また、既婚者の自宅にも平気で電話をしたり奥さんと接触するので、そこで妄想を話されるとかなり揉めることになります」
標的にならないためには、いかに相手がいい人であっても関係性が浅いうちから資産や家族構成などの個人情報を与えないこと。
金氏によると、「男性加害者は注意しても効果がないが、女性は打算的で割と切り替えが早い」そうだが、万が一ロックオンされた場合、男性被害者はどう身を守ればいいのか?
「連絡手段を断ち切らないことが肝心です。まったく連絡が取れなくなると、ストーカーはどこにエネルギーをぶつけたらよいかわからなくなるので非常に危険。それで会社や自宅、実家に来てしまうパターンも多い。例えばLINEの場合は既読だけつけるなどの工夫をすると良いかもしれません。ビジネスアドバイザーに自分のスマホを預け、本人になりきってメッセージや連絡に応対してもらっているうちに、フェードアウトしたという例もあります」
ここまでで自覚する点がある男性は、十分に気をつけたい。
【金澤秀則氏】
日本の探偵業の先駆けであり創業73年の児玉総合情報事務所3代目代表。企業、個人、海外向け調査を幅広く行う。YouTubeチャンネル「
老舗探偵事務所児玉」
<取材・文/西谷 格(被害体験談部分) 和場まさみ>