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ふ〜っとストレスが消えていく!最新の「胃脳相関プログラム」を体験してみた

 年末年始といえば、つい暴飲暴食しちゃうシーズン。ストレスフルだった今年1年の疲れもあって、胃がだるい、胃が痛い……などの不調を感じやすくなる時期ですよね。  胃の調子が悪いと、食事も楽しめないし、元気に過ごせないもの。
胃を感じる

胃脳相関プログラムを体験する筆者、梅原しおり

 そこで、疲労回復専用のジム「ZEROGYM(ゼロジム)」に行ってみました。ZEROGYM新宿店では12月から、胃のケアを目的とした新感覚トレーニング、日本初の「胃脳相関プログラム」を行っているそう。さっそく体験してきました! 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

そもそも「胃脳相関」ってなに?

 ストレスを感じると、胃が痛くなったり、食欲がなくなったり……。ストレスがお腹の不調につながることはよく知られていますよね。また、食べ過ぎ・飲み過ぎで胃を酷使すると、だるくてやる気が出ない、と感じる人も多いのではないでしょうか。  ここ数年、腸が全身の健康に大きな影響を与えることがわかり、「脳腸相関」が注目されています。さらに、胃も心身の健康に影響するとして、「胃脳相関」も医学界で注目され始めているそう。  そして、消化器に詳しい工藤あき医師(福岡県・工藤内科副院長)の監修でスタートしたのが、ZEROGYMの「胃脳相関プログラム」です。
胃脳相関を説明する松尾伊津香トレーナー

胃脳相関を説明する松尾伊津香トレーナー

 「胃と脳は、自律神経によってつながっています。脳が胃の働きに作用するのと同時に、逆方向で、胃の活動が脳の機能にも影響を及ぼすことが国内の乳酸菌研究(※)などでわかっているんです。  つまり、胃脳相関を良い状態にするためには、自律神経を整えることが効果的です」 (ZEROGYM・松尾伊津香トレーナー) ※2021年5月発表、川崎医科大学総合医療センター・春間賢特任教授らの臨床試験「LG21乳酸菌を継続して摂取することで、自律神経バランスと胃の働きが改善される傾向が確認」

「胃脳相関プログラム」にチャレンジ!

 胃脳相関プログラムは、胃と脳をケアすることを目的としています。腸活ならぬ、「胃活」ですね。  具体的には、「胃と脳をつなぐ自律神経を調整するためのヨガ」と、「ストレスを低減するマインドフルネス瞑想」を行うのが特徴です。  いよいよ、松尾トレーナーの指導でプログラムにチャレンジ!

STEP1. 胃を感じる

 胃脳相関プログラムは、自分の胃を感じること(=胃の底ワーク)からスタートします。 「自分のペースでお水を口の中に入れてください。胃のどこまで水が落ちるのかな、自分の胃の底はどこだろう、と観察してみましょう」(松尾伊津香トレーナー、以下同)
水を飲む

水を飲んで胃を意識する

 筆者は、鎖骨下あたりで水の感覚が消えました。ジム体験の1時間半前に食事をとったので、余計に分かりにくかったです。そもそも、今まで胃を感じながら水を飲んだことがない……!  他の参加者は「喉で消えた」「胸くらい?」など、胃の底を感じた人はいませんでした。 「どこまで感じるかは本当に人それぞれなんですよ。喉あたりで感覚が消えるという方が多いです。私は食事瞑想という、胃を感じながら食べる方法を数年前からお伝えしているのですが、皆さんにこの胃の底ワークを毎日行っていただくと2~3週間で胃の底の感覚がつかめるようになってくる方が多いと感じます」  胃に意識が向くときって、胃が痛いとか不調を感じるときだけですよね。お家でも胃の底ワークを行い、日頃から胃への意識を高めることが重要だそうです。また、この胃の底ワークは感じるというプロセスを経ることで、一旦左脳の働きを鎮めるというもう一つの効果も期待できるそうです。普段忙しさやたくさんの情報により、特に左脳が働き過ぎているのも自律神経を乱す原因になるとか。そのため、より体の内側に意識をむけることで、左脳の働き(思考)を一旦鎮めていきます。

STEP2. ヨガで自律神経を整え、消化機能を高める

 続いて、マットに寝転び、体を丸めたり、手首足首をブラブラ揺らしたり……。 「まずは、ゆったりとした呼吸をして、体の中に流していきましょう。自律神経を整えるときの第1ステップです。全ての関節の力を抜きましょう」  無意識のうちに体のどこかに力を入れてしまうので、全身脱力をするのは意外と難しい……!体の中でも顔が一番緊張しやすいそうで、楽な表情を作ることがポイントだとか。 「鼻からゆっくりと吸って、自然と膨らむお腹を感じてください。お腹の下まで呼吸を送り、内臓のマッサージをしていきましょう」
胃を感じる

お腹に手を当てて…

 呼吸で内臓をマッサージするのは難しく感覚が掴めませんでしたが、筋肉ではなく、内臓を意識しながらのトレーニングは確かに新感覚! 「ここからはヨガのポーズをとっていきましょう。ねじったり、ひねったりしてお腹周りに刺激を加えていけば、消化機能を高めてくれます。  ねじれていると呼吸がお腹に届きにくいので、できるだけおへその下まで細く長い呼吸を続けましょう」
手を上にあげて、手のひら同士を押しながら、体を傾ける

手を上にあげて、手のひら同士を押しながら、体を傾ける

 簡単そうに見えますが、非常に辛い……。血流がブワ~ッと良くなり、腕全体がポカポカになったのはビックリ。ひねるねじるで、お腹がキュルキュルと鳴ったのも印象的でした。
ヨガでいろいろなポーズを

ヨガでいろいろなポーズを取る

ヨガのポーズヨガのポーズ 通常のヨガはポーズをとることに必死になってしまいますが、胃脳相関プログラムはポーズをとりながら内臓に全精神を集中させるイメージです。

STEP3. マインドフルネス瞑想でストレスを低減

 プログラムの最後は、マインドフルネス瞑想です。 「瞑想をしてストレスを低減させていきましょう。瞑想は緊張を緩和させるので、自律神経を整えることにもつながりますし、睡眠の質を上げる効果もあります」  何も考えない時間、つまり悩みや不安などから開放される時間を作ることで、ストレス低減につながるそうです。
瞑想

瞑想しています

「顎の力を緩めて、ただいま自分の中に流れている呼吸を感じていきます。鼻先に意識を向けて、入ってくる呼吸と、出ていく呼吸だけに意識を集中しましょう」  呼吸を意識するも、頭の中で呼吸呼吸……と唱えてしまう筆者。  頭の中のお喋りを止めるのは難しいので、プログラムに参加するなど誰かにインストラクションしてもらい、頭の中を誘導してもらう方が思考が止まりやすくなるそうです。 「心と体がゼロの状態が、この後もずっと続いていきますように。ゆっくりと目を開けて、これで本日のクラスを終了します」  胃脳相関プログラムはおよそ1時間。参加者はもちろんのこと、見学していた人もウトウト(笑)。それほど、スタジオ内がリラックス状態になっていました。

“胃活”で心身をすこやかに!

 体もしっかり使うし、リラックスもするし、トレーニングとリラクセーションが合体したようなプログラムでした。  胃のコンディションを常に考えるようになると、「今日は少し食を抑えておこう」など、食べ過ぎ・飲み過ぎ防止につながるかもしれません。  日頃から胃の不調を感じている人や、ストレスで心身がすっきりしない人は、「胃活」を始めてみてはいかがでしょうか。 <取材・文/梅原しおり  撮影/市村円香>
梅原しおり
早稲田大学人間科学部卒、管理栄養士免許をもつライター。Twitter:@unchieiyoushi
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