喜んではんてんを羽織り、こたつで暖まるYさんを見て未華子さんはほほえましく感じました。
「さらにYくんはコンタクトを外しに洗面所に行ったとおもったら…全くおしゃれじゃない分厚いレンズのメガネ姿で現れて(笑)」

メガネにはんてん、そしてこたつに肩まで入って幸せそうにしているYくんは、今までのYくんとは別人のようでしたが、胸がキュンとしたそう。
「私に素の姿を見せてくれた上に、リラックスしてくれるなんて最高じゃないですか!そうYくんに伝えたら、とても照れていました」
そして未華子さんが帰る時に、駅まで送る道すがらで…。
「Yくんから『僕の本当の姿を見た以上、責任をとって付き合ってよね』と冗談混じりに告白されてとても嬉しかったですね。まさかそんな言葉でお付き合いが始まるとはって感じでした」
それからYくんの実家では、冬は家族全員ではんてんを着て過ごしていること。そのはんてんは全ておばあちゃんの手縫いだという話を聞き、未華子さんは心が温まったそう。
「素敵な家庭で育ったんだなとホッコリとしましたね。Yくんと暖かくしながら楽しい冬を過ごしたいと思います」
【他のエピソードを読む】⇒
「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ
<文&イラスト/鈴木詩子>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
@skippop