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初めての競馬で万馬券的中した21歳女性、周囲におごらされそうになったけど…

 一年を締めくくる競馬界の一大イベントとして知られる有馬記念。ファン投票で選ばれた実力と人気を兼ね備えた馬たちが出走するドリームレースです。興味がない方も年末にはテレビCMがたくさん流れるため、名前くらいは聞いたことがあるかもしれませんね。
競馬場

写真はイメージです(以下同じ)

 専業主婦の中田むつきさん(仮名・34歳)は、一度だけ競馬の馬券を買ったことがあるそうですが、それが有馬記念。フリーターだった21歳のころ、当時のバイト仲間のカラオケに行く途中、バイトリーダーの男性が「ちょっと寄り道してもいいかな?」と付き合った先が場外馬券場だったそうです。

誕生日と生まれた時間を組み合わせた3点の馬券を購入

「女性も少しいたけど、ほとんどが男性で、みんな真剣な表情で新聞とにらめっこしていました。私はギャンブルはまったく興味なかったし、早くカラオケに行きたいなぁって思いながらぼんやりと待っていたんです。  そしたらバイト仲間の男子のひとりに『せっかく来たんだし、馬券買ってみれば?』って言われたんです」  このとき一緒にいた女性は全員競馬未経験でしたが、むつきさん以外の皆が「買おうかな」と言い始めたため、仕方なく彼女も付き合うことに。ただし、当時は万年金欠状態だったため、大金を賭けることはさすがにできません。  しかも、まったくの初心者で馬券の買い方もわからなければ、競馬新聞のレース出走表も暗号が並んでいるようにしか見えずチンプンカンプン。どうしようと迷っていると、バイトリーダーが「好きな番号の馬を買ってみれば?」とアドバイスしてくれたそうです。  そこで彼女が選んだのは、誕生日と生まれた時間を示す《1番・3番・7番》の3頭。購入したのは選んだ3頭のうちの2頭が上位2着までに入れば的中の『馬連』と呼ばれる種類の馬券でした。 「3通りの組み合わせを100円ずつ買って出費は300円。まあ、宝くじ1枚分だし、このくらいならいいかなって。当たってほしいとは思いましたが、くじ引きとかでも当選した経験がほとんどなかったため、このときもきっと無理だろうと最初から諦めていました」
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おごらされそうになったけれど…
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