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河井青葉、世界が注目・濱口竜介監督の現場で戸惑った思い出「スピッツを歌ってた」

モヤモヤ期から自分で脱して俳優へ

――さて、河井さんは10代の頃にモデルのお仕事からスタートされましたが、当時からお芝居もやりたかったのでしょうか? 河井「最初は全くなかったです。芸能界に入ったきっかけはスカウトだったんです。そこからモデルのお仕事をさせてもらっていましたが、10代の終わりくらいから、その仕事が向いているのかどうかも分からないのに続けている自分がいて。モヤモヤ期が数年続いたんです。そこから21歳か22歳くらいのときに、もともと観るのが好きだった映画の世界で、もしかしたら自分を生かせるかもしれないと思いました」 モヤモヤ期から自分で脱して俳優へ――俳優としてスタートする際には、これでやっていきたいという気持ちになっていた。 河井「そうですね。ただやりたいと言っても何をどうしていいか分からなかったので、映画美学校という映画の学校の『修了制作の出演者を募集しているよ』と教えていただいたりして、オーディションを受けて出演していきました。お芝居はいろんな、たとえばダメな面であっても見せていいところに惹かれましたね」

「この人は自分かも」と持ち帰れるものがあるはず

――本作でも感じましたし、これまでの作品や、こうしてお話ししていても思いますが、河井さんは声もステキですね。 河井「え、ありがとうございます。自分では結構気にしている時期があったんですよ。映画とかで自分の声を聴くと、『こんな声してるんだ』と。色々変えて試してみようとしてた時期もあるのですが」 ――えー! とても耳障りの良いステキな声です。最後に、読者にメッセージをお願いします。 河井「短編で3話あるので、きっとどこかに『この人は自分かも』と持ち帰れるものを見つけられるのではと思います。気楽に観ていただけたら嬉しいです」 (C) 2021 NEOPA / fictive <撮影・文/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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