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<漫画>“列車事故の現場”で遭遇した不気味な男の正体とは…。恐怖体験をした作者を取材/後編

足元にいたのは……人生で1番怖かった体験

階段

※画像はイメージです(以下、同じ)

――山森さんが今まで1番怖かった体験は? 山森:いろいろと怖いものを見てきたと思いますが本書に収録されている「階段」で遭遇したアレが1番怖かったです。もう1つ、小学生時代に布団の上に「猫男」がのっていた体験が私の中でめちゃくちゃ怖かった2本立てですね。 「階段」に出てきたアレは、通常では可愛いもののはずなのに首があり得ない角度だったことが本当に怖かった。それに当時も違和感があったのですが、大人になって改めて振り返ってみると「大きさがおかしかったな」と思います。浮腫んでいるような感じで手が子熊みたいにムチムチして、頭が大き過ぎて奇妙なバランスでした。 ――「階段」は読んでいるだけでも「実際に見たら気絶するんじゃないか」と思うくらい怖かったです。 山森:現実に皆さんにも見てもらいたいくらいです。もっとCGの技術が進化したら実写化してほしい、そして当時の私の気持ちを分かってほしいです(笑)。

「描かないで」実体験を漫画にすることの難しさ

――本書の発売日は2022年2月2日と2が並んでいますが、理由があるのですか? 山森:発売日は偶然なんですが、2が並んだのがインパクトがあって嬉しいですね。執筆がなかなか進まなくて延びに延びてやっと決まったのがこの日でした。 ――どれくらい前から書籍化が決まっていたのでしょうか? 山森:2020年の初めくらいに書籍化のお話しがあって、担当編集者さんに「そろそろ描きためておいてください」と言われました。でもなかなか執筆が進まなかったんです。  実際にあった出来事なので、関係者に許可を取らないといけなかったのですが、描いていいか聞くとほとんどの人が「ダメ」と言うんです。 ――どんな理由で断られるのですか? 山森:「自分が出ている話だから描かないで」「思い出すからやめてほしい」という反応が多かったです。何年も前の出来事なので連絡がつかなかった人もいました。そのためエピソードの選定が難航して執筆に時間がかかってしまいました。 【前編はこちら】⇒<漫画>線路に2人飛び込んだはずなのに、翌日ニュースを見たら…怖すぎる実体験漫画/前編 【関連記事】⇒<漫画>怖過ぎて読めない人続出!トラウマ級の体験を漫画にする理由を作者に聞いた <取材・文/都田ミツコ>
都田ミツコ
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。
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