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<加治ひとみ×小林弘幸医師>プロアスリートもやっている「呼吸法」を解説。自律神経をすばやく整える

胸郭を広げるストレッチ

加治ひとみさん小林 外からの刺激でも腸は動きますからね。次に胸郭を広げるストレッチです。足を肩幅に開き、両手を伸ばして、上で手首をクロスします。できれば、手の平を合わせる。この時点で、体全体の筋肉が最大限伸びています。鼻から息を吸って腕を上に伸ばしたら、そこから左右に傾けます。ゆっくりと息を吐きながら体を倒し、吸いながらまっすぐに戻し、逆サイドへと倒す。呼吸を意識するのがポイントです。 加治 伸びるー! 小林 そして、正面に向いたら、前屈と後屈をします。呼吸には胸郭の周りの呼吸筋や腹直筋とか内腹斜筋といった腹筋群など、13もの筋肉が関与しています。このストレッチを行うと、こうした筋肉が緩むんです。  手を上でクロスするのは、肩甲骨を寄せて、背中の僧帽筋や菱形筋を緩めるため。結果、肺を守っている鳥籠のような胸郭が広がるんです。 加治 骨と筋肉も、呼吸と関係があるんですね。

肋骨の間をこすると、呼吸がラクに

小林 特別にもっと簡単な方法を教えますね。肋骨の間をこする。これだけで呼吸がラクになります。単純だけれど、スポーツ選手にも指導している方法です。
両手を“グー”にして、肋骨の間をこする

両手を“グー”にして、肋骨の間をこする

加治 呼吸がラクになるということは、緊張もほぐれるんですか? 小林 もちろん、緊張もなくなっていきます。 加治 緊張しているときって、呼吸が浅くなりますもんね。 小林 緊張すると、気持ちだけでなく筋肉も萎縮しちゃうので、胸郭が狭まってしまうんです。こうしたトレーニングをすると一気にゆるみます。 加治 これなら誰でもできます。私、ピラティスを10年やっているのですが、呼吸を意識するよう常に言われます。呼吸がちゃんとできていれば、立っているだけで太りませんよって。
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良い呼吸をする“くせ”をつけよ
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