まず、一口めで感じたのはコリアンダー(パクチー)の清涼感。それに合わせて、優しくほうじ茶がフォローするような味わい。この掛け算、どことなくジンジャーのような風合いも醸し出していますが、原材料には生姜などそれらしきものはありません。不思議です。
さらに食べた中半から後半にかけて追いかけてくるのが濃厚なチョコレートの甘味、苦味で、特有のコク。
これらスパイス・お茶・チョコレートが渾然一体となり、これまでに食べたことがない味になっています。そして、なぜだかやたらとクセになる味でもあり、次々と手が伸びてしまう禁断のチョコレートのようにも感じました。これ、本当に病みつきになりそうでヤバいです!

「成城石井 素材を味わうスパイスチョコレート(ほうじ茶&コリアンダー)」(左)と、「成城石井 素材を味わうスパイスチョコレート(ダージリンティー&ブラックペッパー)」
この「成城石井 素材を味わうスパイスチョコレート」シリーズのうち、昨年販売された「紅茶/チャイ」はなんと2021年だけで約5万個も販売されたという成城石井のヒット商品だったそうです。
昨年のシリーズのヒットをさらにブラッシュアップさせたのが今年リリースの「ほうじ茶&コリアンダー」「ダージリンティー&ブラックペッパー」だったようです。
最後に成城石井・バイヤーの八尋佐和子さんに話を聞きました。
「『スパイスの注目度が上がっている』ことから、昨年4月よりスパイスチョコの企画・開発をスタートしました。
まず、チョコレートと相性が良いと思われるスパイスをアイデアベースでピックアップし試作しました。どのスパイスにするかを決めるのに数回、スパイスを確定させてから味の調整などでさらに2回の試作をし、商品化に至ったものです。
『チョコレートにスパイス』と聞くと、ややハードルが高く感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、紅茶、ほうじ茶というなじみのあるドリンクをベースにすることで、個性的でありながら食べやすい味わいに仕上がっています。外食なども制限される中、ちょっとした『日常のスパイス』として、このスパイスチョコを幅広い方にお楽しみいただければ幸いです」(八尋)
普段使いはもちろんですが、個性ある味わいなので、コーヒーやお茶はもちろん、お酒類と合わせていただくのも良さそうに思いました。クラフトビール、クラフトジンなど、スパイス感のあるお酒とのペアリングも面白いかも? ぜひ一度この禁断の味、お試しください!
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<取材・文・撮影/デコ女子部>
デコ女子部
編集プロダクション・
decoの女子部門。30~40代の男女の編集・ライターにより執筆