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稼ぎ頭だったモラハラ夫が、病気で倒れて専業主夫に。夫を号泣させた“妻の一言”|ドラマ『シジュウカラ』

人の顔色をうかがう女性から、自信あふれる女性に変化

 アシスタントも雇っている忍の仕事は絶好調のようだが、漫画雑誌でのランキングは少しずつ落ちている。  飽きられているのかと悩む忍。大好きだった漫画が「生活の糧」になったために、本来の目的を見失っていたのだ。  そんなときに高校時代の漫画研究会の仲間で元カレ、そして今は漫画雑誌の編集者をしている岡野(池内博之)から連絡があり、連載を頼まれる。  この回の忍は、前回までと口調がかなり違っている。漫画が売れて自分に自信が出てきたためだろうか。どこか人の顔色をうかがうようなところがあり、会話の最初に「え」とか「あ」とかが多かったのに、それがほぼなくなっている。言いたいことをストレートに言う溌剌(はつらつ)とした女性に描かれている。

専業主夫になった夫を号泣させた“一言”

 46回目の誕生日。漫画研究会の同窓会で遅く帰った妻の浮気を疑い、夫はキッチンでいきなり迫ってくる。自分が配偶者に相手にされていないと感じたら、そこはかとなく不安を感じるのも男女問わず同じことだろう。そして、そんな夫に対してついに彼女は言ってしまう。「できないくせに!」と。打ちひしがれ泣く夫。冷蔵庫の中には夫が作った誕生日のケーキ。キッチンにはケーキ用のさまざまな道具。  忍が去ったあと、心臓の発作が起きそうになったのか、あわててポケットから取り出したニトロスプレーを自身の口に噴霧する洋平。自分の投げつけた言葉の重さに気づきながらも、夫の浮気に苦しんだ日々を忘れられず葛藤する忍。病気になったからといって、配偶者の裏切りを許すことなどできない気持ちもよくわかる。彼女の心の中では、あの苦悩の日々が漫画家としての原点でもあるのだ。 【関連記事】⇒「男の浮気と女の浮気は違うんだよ!」と怒鳴ったモラハラ夫の、実は不安な胸中|ドラマ『シジュウカラ』
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葛藤や苦さまで伝わる、山口沙也加の演技が秀逸
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