
ネココ
――今後、保護猫活動などやってみたいことはありますか?
もちぎ:具体的にはまだ分からないんですけど、自分が「これならずっとできるな」ということを見つけてやりたいと考えています。もちろん1回だけのボランティアもいいと思うんですけど、もっと自分にできることはないかなと思って。自分はたまたまTwitterやYouTubeでたくさんの人に見てもらっているので、そこを生かして何かできたらいいなと思っています。
――例えば4匹目を迎えることは考えていますか?
もちぎ:それはあまり考えてないです。今いる3匹もたまたま偶然が重なってうちに来ただけで、そんなにたくさんの猫と暮らせると思っていなかったので。4匹以上は家の広さ的にも経済的にもしんどいかなと思います。
もし4匹目になりそうな猫ちゃんがいたら、保護して里親を探したいと思います。全部の猫を自分で飼うことだけが正解じゃないと思ってます。
――もちぎさんは今後、人間の家族がほしいと思いますか?
もちぎ:今のところは思わないですけど、居場所はほしいなと思います。今はコロナ禍で飲み屋さんが営業できなかったり、ゲイタウンも街が古くなって新しい子が飲みに来なくなったりしてます。
「SNSがあるからわざわざゲイが集まらなくていい」という感じになってきてはいるんですけど、だからといってみんな寂しくないわけではないと思うし、居場所を求めていると思います。将来は自分の家、猫の家の他に、外で皆と会える場所がほしいなと思っているので、いつか自分でゲイバーをオープンしたいですね。
――もちぎさんのお店には猫を出しますか?
もちぎ:酔っ払いに絡んでほしくないので嫌ですね(笑)。「すみ分けは大事」だと思っていて、今までのエッセイでも「家族でも一緒に住めない人がいる」という話から、ゲイタウンでも「ゲイだけが集まれる店」と「女性も入れる店」があって、すみ分けられていることを描いてきました。猫たちと人間が集まる場所をすみ分けるというテーマも、これから描きたいと思います。
<取材・文/都田ミツコ>
都田ミツコ
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。