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生理中に“きつめのパンツ”をはく人は要注意。月経中セルフケアの4つのポイント

器質性月経困難症の原因となる病気とは?

 機能性月経困難症と異なり、病気によって起こる月経痛が「器質性月経困難症」です。その病気の中で最も多いのが、子宮内膜症。また40代で3人に1人、50代では2人に1人の割合で発症する子宮筋腫も見逃せません。さらに近年増加しているのが梅毒や淋病、クラミジアなどの性感染症です。これらは病院で適切な治療を受ける必要があります。 子宮内膜症: 「器質性月経困難症」の原因となる病気の中で、最も多いのが子宮内膜症です。 本来子宮の中にあるべき内膜が子宮と肛門の間にあったり、卵巣にあったりすることで発生。月経時に子宮の中で内膜が剥がれるのと同様に出血する。月経の度に血液が溜まってしまうので閉経するまで進行。 子宮筋腫: 40代で3人に1人、50代では2人に1人の割合で発症する子宮筋腫。 女性ホルモン「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の作用で、子宮筋の中にある筋腫の種が大きくなり腫瘍となることで発症。不妊の原因になることもあります。 性感染症: 梅毒、淋病、性器クラミジア性感染症に代表される性行為によって感染する病気の総称。 性感染症は、近年増加しています。国立感染症研究所によると、2021年の全国の「梅毒」感染者は7873人(速報値)で、現在の調査方法が始まった1999年以降で最多となりました。 日本で最も多い性感染症と言われている性器クラミジア性感染症は、子宮や卵管に炎症を起こし月経痛を悪化させるほか、不妊や母子感染を引き起こす可能性があります。 「GAMAN」という言葉は、海外でも通じる日本語の1つ。そのくらい日本人は我慢することに長けています。しかし月経痛は、取り除いたり軽くしたりすることができるもの。我慢は厳禁です。お母さん世代の方は特に我慢することで月経痛に耐えてきた方も多いはず。ぜひ自分の娘さんには月経痛は我慢しなくてもいいものだということを伝え、産婦人科の受診を勧めてください。 <文/るしやま 監修/東京医療保健大学 教授 福山智子>
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