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人気急上昇「デグー」に魅せられた店主の、波乱万丈な人生。日本舞踊の一家から、ペット業界へ

デグーという生き物をご存じでしょうか?「アンデスの歌うネズミ」と呼ばれるほどきれいな鳴き声が特徴のげっ歯目です。モルモットやチンチラに近い生き物で、愛嬌の良さが評判を呼んで、動物好きの間で人気はうなぎ上り!
デグー

人気急上昇中のデグー

そうは言っても、まだまだマイナーな生き物。そんなデグーばかりを扱うお店が、都内の閑静な住宅街にひっそりと存在しています。

約60匹ものデグーに囲まれるオーナー

しながわ水族館からほど近い南大井の閑静な住宅街で、ひっそりとした佇まいをみせているのが、ペットショップ「ファニーペッツ」です。 オーナーの原さんが扱っている動物はほぼデグーのみ。それ以外はチンチラが数匹と魚、そしてお客さんの希望で仕入れをするくらい。お店にいるデグーは2022年2月上旬時点で約60匹!でも大半が繁殖から引退した個体や繁殖中の個体で、販売しているのはごくわずかです。 今ではほぼデグー専門店ですが、原さんは大の爬虫類(はちゅうるい)好き。そして子どもの頃から動物一筋……かと思いきや、ちょっと珍しい経歴の持ち主でした。詳しくお話を聞いてみることに。

日本舞踊の稽古の後、ペットショップに通っていた

日本舞踊の花柳流師範の父親の元に生まれた原さん。母親も同じ流派でたしなんでいたことから、3歳頃から自然と同じ道を歩むようになっていました。
ファニーペッツ

南大井の閑静な住宅街にあるペットショップ「ファニーペッツ」(不定期営業)

築地での稽古の後、よく連れて行ってもらったのが日本橋の高島屋。当時、屋上にはペットショップがありました。高校生になり、一人で稽古に通うようになってからも、よく立ち寄った場所です。中でも恐竜のようなかっこよさがあり、珍しい種類も多い爬虫類に特に興味を持ちました。 「高校生のときは、舞台に出て得たお金で動物を買っていましたね。爬虫類だけで30匹くらいいたかな?今みたいにインターネットで簡単に情報が入らないから、図鑑で調べながら、手探りで飼育をして楽しんでいました」 日本舞踊も含め、すべてのことで父親と対立していたこともあり、自分が本当に好きでしているペット飼育は、いい気分転換にもなっていました。
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ビビビッ!体に雷が走った瞬間
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