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『学校へ行こう!』出演・名物コギャルの今「元ギャルにもファッションを楽しんでほしい」

年齢に関係なくかっこよくいられる社会へ

KALEKALEのアイテム(柄シャツ)

KALEKALEのアイテム(柄シャツ)

――では、KALEKALEが今ギャルではなく元ギャルに向けている理由をお聞かせください。  日本にいる人たちが、歳を重ねてもかっこよく楽しめるような未来を作りたいと思っているからです。雑誌やSNSを見ても、20代を中心としたトレンドアイテムばかりが紹介されていて、上の年代のファッションは後回しにされがちな印象があります。30代や40代に向けたブランドはありますが、お金に余裕のある人しか買えないような価格帯で販売されていることが多いので、もっと表現の自由があってもいいのかなと感じます。 ――やはり、日本では年齢の壁は大きいように感じますか?  そうですね。それは、仕事で海外に行くとき、ヨーロッパやアメリカなどの空港で車椅子に乗った高齢者の方をよく見かけるときに感じます。日本では、表参道に高齢者や車椅子の方は欧米に比べてあまり見かけないですし、着替えやすい・着替えさせてもらいやすい服ばかりが溢れているように思います。ですが、年齢や障害がハンディとされていない環境があるように、属性にかかわらず好きなファッションを楽しんでもいいと思うんですね。  社会人になってから文化服装学院で障害者の方々の服について勉強していたとき、授業に来てくださった障害者の方が「ファッションが制限されているように感じていたけど、自由に好きな洋服を着てみたら人生が変わった」と言っていたことを覚えています。今の時代だからこそ、ネガティブをポジティブに変えるギャルマインドで洋服を楽しめる未来を作りたいですね。 ――KALEKALEを通して、どのような世の中にしていきたいですか?  元ギャルが進んで環境への貢献や古着を取り入れることで、古着そのもののイメージや世の中の認識を変えたいです。そこに参加していることが当たり前のスタンスとなり、かっこいいと思えるような空気感になれば嬉しいです。
ギャル時代の藍原さん(左)

ギャル時代の藍原さん(左)

<取材・文/Honoka Yamasaki>
山﨑穂花
レズビアン当事者の視点からライターとしてジェンダーやLGBTQ+に関する発信をする傍ら、レズビアンGOGOダンサーとして活動。自身の連載には、レズビアン関連書籍を紹介するnewTOKYOの「私とアナタのための、エンパワ本」、過去の連載にはタイムアウト東京「SEX:私の場合」、manmam「二丁目の性態図鑑」、IRIS「トランスジェンダーとして生きてきた軌跡」がある。また、レズビアンをはじめとしたセクマイ女性に向けた共感型SNS「PIAMY」の広報に携わり、レズビアンコミュニティーに向けた活動を行っている。
Instagram :@honoka_yamasaki
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