急に痴話ゲンカを始めたカップル「君は大切な存在だけど…」という男性の真意は?
イタリア在住ライターのゆきニヴェスです。私の働く隠れ家のような郊外の高級ヴィラでは、世界中からのカップルがそれぞれの恋愛物語の1ページを刻んでゆきます。今回お届けするのは、皮肉にも映画のように美しく切なかった失恋シーンです。
ハネムーンや結婚記念日、誕生日など特別な日の利用も多いヴィラですが、別れの場になったこともあります。
彼女は地元の20代で栗色の長い髪がよく似合うスラッとした美人。遠方の大都市から電車でやって来た同世代の彼を駅まで車で迎えに行き、ジュニアスイートに一泊しました。
チェックイン後にはゆったりとスパを利用していましたが、そこに他の客はおらず、貸し切り状態。ジャグジーでボコボコと出てくる泡を楽しむ2人の様子はごく普通の恋人同士であり、まさかこれが最後の夜になるとは微塵も感じませんでした。
しかし、翌日の朝食時に人目もはばからず口論が始まります。
「ようやく弁護士になれたんだ。今が一番大事なときだから仕事に集中したい。ここまで会いに来る時間もないし、君のことを考えられない。ごめん」と彼。
盗み聞きはしたくありませんが、聞こえてきてしまいます。
「そんなのただの言い訳。たった3時間の距離で何よ。私が会いに行くことだってできる。絶対に他に誰かいるんだわ。だったら、はっきりそう言いなさいよ」
真っ赤に目をはらした彼女の表情は悲しみよりも怒りに満ち、納得できない!といったような鋭い目つきでこう返します。
ブッフェで行き来する他の客も、つい近くを通るのをためらってしまうほどの勢いです。
「そうじゃないんだ、本当に」男性は否定していますが、遠距離恋愛にありがちな二股なのかもしれません。どちらにせよ、女性への愛情がない、ってことには変わりないでしょう。
「君は僕にとって大切な存在だし、これからも良い友人でいられればと思うんだけど…」と彼は続けます。
出た、このパターン。友人としての関係を続けていくことが女性を喜ばせるとでも思っているの?と言ってやりたくなる、ありきたりの流れです。ここで彼女はしばらく黙り込み、エスプレッソを一気に飲むと、食べかけのクロワッサンを残して朝食ラウンジを出て行ったのでした。
ヴィラの近くに住む彼女に大都市から会いに来た彼
他の客もあぜん!朝食ラウンジで突然のケンカ
しかし、翌日の朝食時に人目もはばからず口論が始まります。
「ようやく弁護士になれたんだ。今が一番大事なときだから仕事に集中したい。ここまで会いに来る時間もないし、君のことを考えられない。ごめん」と彼。
盗み聞きはしたくありませんが、聞こえてきてしまいます。
「そんなのただの言い訳。たった3時間の距離で何よ。私が会いに行くことだってできる。絶対に他に誰かいるんだわ。だったら、はっきりそう言いなさいよ」
真っ赤に目をはらした彼女の表情は悲しみよりも怒りに満ち、納得できない!といったような鋭い目つきでこう返します。
ブッフェで行き来する他の客も、つい近くを通るのをためらってしまうほどの勢いです。
「そうじゃないんだ、本当に」男性は否定していますが、遠距離恋愛にありがちな二股なのかもしれません。どちらにせよ、女性への愛情がない、ってことには変わりないでしょう。
「君は僕にとって大切な存在だし、これからも良い友人でいられればと思うんだけど…」と彼は続けます。
出た、このパターン。友人としての関係を続けていくことが女性を喜ばせるとでも思っているの?と言ってやりたくなる、ありきたりの流れです。ここで彼女はしばらく黙り込み、エスプレッソを一気に飲むと、食べかけのクロワッサンを残して朝食ラウンジを出て行ったのでした。



