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都会出身が移住して受けた“田舎の洗礼”、おばあさんの優しさに涙した

引っ越し初日から始まったご近所付き合い

 前職で知り合った地方出身の先輩から、田舎は近所付き合いが盛んだと聞いていた千秋さん。その話の通り、引っ越し当日自らご挨拶に出向く前に、隣に住む80代くらいのお婆さんが家にやって来たそうです。 引っ越し初日から始まったご近所付き合い 千秋さんも挨拶用に買っておいた饅頭のおみやげをお婆さんに渡し、いきなりご近所付き合いがスタートしたそうです。 「お隣のお婆さんは10年前にご主人を亡くされていて、今は一人で畑仕事の毎日とのことでした。それから他愛もない話を少しして、お婆さんはまた後で来ると言って帰っていったんです」

ダンボール一杯の野菜をもらう

 元々荷物もそれほどなく、家具の設置も引っ越し業者にお任せだったため、部屋は早めに片付いたそう。ひと段落し、庭の柿の木に実がなっているのを見て千秋さんが秋を感じていると、またお婆さんがやってきました。 「引っ越しでお腹が空いたろう。家で採れた野菜もって来たから食べなさい」 ダンボール一杯の野菜をもらう そう言ってお婆さんは段ボール一杯の穀物や野菜など秋の味覚を大量に持ってきてくれたそうです。特に今年の秋は豊作だったらしく、料理好きな千秋さんは早速煮物や野菜のサラダ作りに挑戦します。 「だだっ広い畳の上で一人食べる田舎の食事は少し寂しかったけれど、今まで一番美味しく感じました」  田舎の食材はどれも美味しかったので、千秋さんがお婆さんにお礼を言いに行くと、とても喜んでくれたそうです。初日からまずまずの滑り出しに、千秋さんはこれからの生活に思いを馳せつつ眠りについたそう。
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毎日来るようになってしまったお婆さん
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