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椎名林檎のグッズ炎上が「個性派キャラ」では乗り切れない理由。すでに見えていた限界とは?

シンプルな日本語で公に向き合うことが求められる

椎名林檎「三毒史」ユニバーサルミュージック

椎名林檎「三毒史」ユニバーサルミュージック

 赤十字マーク騒動も同じことです。しかも赤十字マークを模したグッズ作成は今回が初めてではないことから、自身がアイデア発案の中心にいることは想像に難くありません。  確かに法的な問題には様々な見解があることでしょう。しかし少なくとも倫理的な問題が浮上したことからすると、なおさら本人による発言や見解の表明が求められているのではないでしょうか?  その際、面白い表現がなかったとしても誰も文句を言わないはずです。もちろん謝罪する必要もありません。自身の無知と不勉強を認め、当該グッズの作成、流通を止める意思を表明する。それをシンプルな日本語で言えば、すぐに解決します。 “そんなのは林檎らしくない”と不満に思うファンもいるかもしれません。けれども、そんな“つまらない”日本語で公に向き合った時、私達は新しい椎名林檎を発見するのかもしれないのです。 <文/石黒隆之>
石黒隆之
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。いつかストリートピアノで「お富さん」(春日八郎)を弾きたい。Twitter: @TakayukiIshigu4
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