椎名林檎のグッズ炎上が「個性派キャラ」では乗り切れない理由。すでに見えていた限界とは?
椎名林檎のグッズ騒動が広がりを見せています。
11月30日発売のリミックスアルバム『百薬の長』スペシャルパッケージの特典が、「ヘルプマーク」と「赤十字マーク」に酷似しているとして、ネット上で批判の声があがっているのです。
「ヘルプマーク」は、義足や人工関節を使用していたり、難病を抱えているために援助が必要であることを知らせるためのもの。そのため、そっくりなノベルティグッズが出回ってしまうと、マークが正しく認識されず緊急時に適切な処置が遅れる可能性があると指摘されています。
そして「赤十字マーク」を定められた組織以外がみだりに用いてはいけないと、ジュネーブ条約や日本国内の赤十字法に記されています。
指摘はグッズだけにとどまりません。アルバムジャケットも、アメリカの製薬会社ファイザーのロゴや、大塚製薬の製品パッケージを下敷きにしたと思しき箇所もあること。それらを踏まえたコンセプトがイギリスのロックバンド「スピリチュアライズド」にならっているのではないかなど、様々な疑念を呼ぶ事態になっているのです。
これを受け、UNIVERSAL MUSIC STOREも「多くの皆さまから頂きましたご意見を踏まえ、弊社内で協議しております」とのコメントを発表。追って何らかの対応がありそうです。
当の本人はというと、今のところはノーリアクション。これまでにも色々と物議を醸しながらその都度コメントを発表してきた椎名林檎ですが、今回は様子が違うようです。
そこで、赤十字マーク事件とこれまでの騒動との違いを考えてみたいと思います。

『日出処 通常盤』(Universal Music)