株を購入したあとは、どのようにすればよいでしょうか?
「投資と聞くと『モニターに張り付いて四六時中株価のチャートとにらめっこしている』というイメージを持たれている人もいますが、株主優待目的の場合はむしろ株価を気にしてはいけません。なんなら、放置がベストまであります。
なぜなら、優待を受け取るには企業ごとに定められた『権利確定日』時点で株を保有している必要がありますが、その翌日には用済みと言わんばかりに株を売却する人が多いため、株価が下がります。要は、必ず株価が下がるタイミングがあるということです。
その後はたいていまた元の株価に戻りますが、投資初心者の人はどうしても気が気でなくなってしまいます。心配から不要な売却をしてしまい、むしろ損をしてしまう可能性もあるため、そうなるくらいなら初めから株価のことは気にしないスタンスのほうがよいでしょう。株を売却するタイミングは、実際に『この店、危ないな』と肌で感じた時だけで大丈夫です」

最後に、投資先選びの参考として具体的な企業名を尋ねてみました。
「女性向けだとドラッグストアや化粧品会社、ご家族のいらっしゃる人であればファミリーレストランなどが候補に挙がるでしょう。
例えば、すかいらーくホールディングスの株主優待を受ければ、ガストやバーミヤンなど系列店すべてで使えるクーポンがもらえるため、使い勝手がよいです。
全国展開しているスーパーマーケットならおすすめはイオン。株主になると『株主ご優待カード』がもらえ、株数に応じたキャッシュバックが受け取れます。また毎月20日、30日は『お客さま感謝デー』と称して5%割引特典があるなど、評判がいい。
実はWEBサービスでも株主優待があり、クックパッドでは株数に応じたプレミアムサービスの無料クーポンがもらえます。サブスク費は長い目で見ると意外とバカにならないので、クックパッド有料会員であれば検討の価値ありです」

株主優待で日々の生活にちょっとしたお得を。
<文/桜井カズキ>