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小芝風花、16歳で演じた『魔女の宅急便』を懐古。「キキじゃない」と悩んだ日々

自分のことばかり考えていたことが恥ずかしく

――デビューから10年を超えましたが、スクリーンデビュー作『魔女の宅急便』での主演は、非常に話題になりました。
自分のことばかり考えていたことが恥ずかしく

『貞子DX』より

小芝「あの時はまだこの世界に入って1年半くらいで、初めてオーディションで勝ち取った役でした。もちろん嬉しかったですが、経験もなければ力もなくて、ただがむしゃらにやるしかありませんでした」 ――やはりプレッシャーは。 小芝「すごくありました。アニメーションのイメージがとても強かったので、撮影現場に入ってしばらくは、『あんなのキキじゃない』と、ファンの方だけじゃなくスタッフさんからも思われているんじゃないかと勝手に思い込んでしまっていました。  でも撮影部、録音部、照明部、いろんなスタッフさんがひとつの作品をより良いものにするために、それぞれの仕事をプロフェッショナルにされている姿を見て、自分のことばかり考えていたことが恥ずかしくなりました。そして、みんなを引っ張っていく主演という形もありますが、主演って、みんなに支えられてなるものなんだなとすごく感じました。とても大きな出来事でしたね」

『マッサージ探偵ジョー』で転機

――16歳でのスクリーンデビュー作でそう感じられるのはすごいです。その後、キャリアを重ね、ここ数年、特に『トクサツガガガ』(2019)からの快進撃が止まりません。
『マッサージ探偵ジョー』で転機

『貞子DX』より

小芝「まじめな役が多かったのですが、テンションがかなり高くて表情がころころ変わるような役を19歳のときの『マッサージ探偵ジョー』(2017)で初めて演じたんです。そして『トクサツガガガ』にも出させていただいて。とにかく撮影が楽しくて。 『トクサツガガガ』は原作のある作品ということで不安もあったのですが、受け入れてもらった感覚がありました。特撮だけでなくて、観ていただいているみなさん、それぞれにいろいろ情熱を注げる好きなものがあって、内容的にもみなさんにリンクしたようで、多くの反響をいただけて嬉しかったです」
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