――風吹さんの実感としては、後輩たちに、「50代からはもっと素敵よ」と言いたいですか?
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『連続ドラマW 両刃の斧』より
風吹「女性は特にそうだと思います。女性は、身体的にも精神的にも、いろんな面で“女性”という荷物を背負っていると思うんです。30代、40代は、女として、母として、年老いた親の娘として、仕事でも先輩になっていろんな責任を背負う。
いろんなことに疲れてくるのが40代後半(苦笑)。特に仕事では、会社や周囲の懐に入ったものを組み立てていく必要もある。
でもそこから解放されたときには、“自分が”何を組み立てるかが大事になってくる。セカンドステージってすごく大事なのに、そこで何もないことにハッとする人もいるんです」
――セカンドステージを楽しくするのも、憂鬱にするのも、そこまでの自分次第。
風吹「そう。でも苦労や痛みを知らないとセカンドステージは明るくないですから。
生きていくうえで、鈍感力は使ってもいいけど、自分が鈍感ではいけないと思います」
――風吹さんが、現在の生活で「ここは律している」ということを教えてください。体のケアですとか。
風吹「ケアというと、
筋肉を大事にということだけですね。何が頼りって筋肉です。脳も筋肉だし、もちろん体も筋肉。どんなことにも対応できるように、自分を鍛えておくのは大切だと思います。だってそれこそ、今世界的にも何が起きるかわからない時代ですから。生涯サバイバルです」
――生涯サバイバル、かっこいいです。風吹さんは戦うタイプなんですね。
風吹「誰かのためにじゃなくて、自分のためにね」
――色々お話いただき、ありがとうございました。最後に改めて、風吹さんご出演の『連続ドラマW 両刃の斧』をこれからご覧になられる方に向けてひと言お願いします。
風吹「切ない物語ですけど、でもサスペンスです。種も仕掛けもありますので、十分想像して楽しんでください」
<撮影・文/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi