風吹ジュン、人生70年を振り返って「50代になって色んなことから解放された」
井浦新さんと柴田恭兵さんのW主演によるサスペンス『連続ドラマW 両刃の斧』が放送・配信中の風吹ジュンさんにインタビュー。共演のみなさんの印象や、本作への臨み方を伺った前編に続き、後編では風吹さんご自身の生き方に迫ります。
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「生きていくうえで、鈍感力は使ってもいいけど、自分が鈍感ではいけない」「生涯サバイバル。誰かのためでなく自分のために戦う」など、響くメッセージばかりです。
【インタビュー前半】⇒風吹ジュン(70歳)、デジタルツールはお手の物「アップルウォッチこそ年配に必要」
――ますます輝いている風吹さんですが、ご自身の30~40代を振り返ると、20代までとどんな変化がありましたか? 現在の30~40代にメッセージがあれば。
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風吹ジュンさん(以下、風吹)「当時は、“三十路”と口にしただけで、『老けたんだな』みたいなところがありましたよね。『女としても終わるのかも』なんて。でもそんなことないんです。この歳になってみて、そんな考えは本当にもったいないと思っています。今の時代の女性を見ても、まだそういった年齢に縛られているところがありますよね。『自分を追い詰めないで。潜らないで。社会に合わせないで。もっと自由でいいんだよ』と言ってあげたいです」
――今の女性も縛られているように映りますか?
風吹「やっぱりどこかに強迫観念があるのかなと。年を取ることへの。37歳からアラフォーとか言うんですか? うちの娘が、『アラフォーだ、アラフォーだ』って言うんですよ。何を言ってるんだろうと。その年代で、年のことなんか考えているのはもったいないですよ、と今の私は思います」
――風吹さんは、年下世代からも「可愛い」「チャーミング」と言われることも多いと思うのですが、もちろん誉め言葉なんですけど、正直、嫌だなと感じた時期はありますか?
風吹「可愛いと言われるのが嫌というより、可愛いで“括られる”のは嫌だなというのはありましたね。誉め言葉ですし、私もつい人に可愛いって言っちゃうんですけどね。本当に思ってのことですし」
――フラットに受け入れられるようになったと感じた瞬間はありましたか?
風吹「瞬間はないですけど、自分がいろんなことから解放されてきた50代から、自由になれたかなとは思います。社会の価値観から解放されるみたいな時があるんです。そうすると、いろんなものを柔らかく、フラットに受け止められるようになっていく。若いころは自分を守るためにも尖っていましたしね。『この人は、本当にそう思ってるのかな』と疑ったり。警戒心があったんでしょうね」
女性たちへ。「もっと自由でいいんだよ」
社会の価値観から解放された50代
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「連続ドラマW 両刃の斧」(全6話)はWOWOWにて11月13日(日)より放送開始、WOWOWオンデマンドにて配信。