妊娠中に飛行機&生モノ投稿でインフルエンサーが炎上。医師が指摘する“危うさ”とは
医学的な専門知識がない“いち個人”の意見でしかない
身体の状態も環境も一人ひとりに個人差があるだけに、たとえその人に問題がなかったとしても、他の人にとってリスクのない行為とは言い切れません。
今回のケースに限らず多くのフォロワー数を抱えるインフルエンサーが、主観に基づく健康情報を発信することにより、医学的な裏付けのない知識が拡散されてしまい、他の妊婦さんや赤ちゃんへの健康が危ぶまれてしまう可能性もないとは言えないのです。
最後に、情報発信者であるインフルエンサーに留意してもらいたいこと、また情報の受け手である私たちひとりひとりが意識すべきことは何か聞きました。
「身体の状況は人それぞれですので、自分の主治医が言っていることであっても、それを一般化してしまうことは危険性を伴います。なのでインフルエンサーの方には、自分の主治医に言われたことを、何万人に向けて発信することのリスクを考えていただく必要があるかと思います。
また受け手はインフルエンサーの言うことを鵜呑みにせず、主治医の意見を一番に聞くことを心がけて下さい。どんなに影響力があっても、医学的な専門知識がない人による健康に関する情報というのは、単純にいち個人の意見にしかすぎないですし、そのように受け止めてもらえたらいいですね」
<取材・文/菅原史稀>


