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元HKT48兒玉遥が今でも支えられている高橋みなみの言葉「1、2年で弱音を…」

 元HKT48の兒玉遥さん(26)が主演を務める映画『空のない世界から』が現在、全国順次公開中です。兒玉さんは、シングルマザーとして懸命に生きながらも、無戸籍である子に負い目を抱え葛藤する母親・藤井麻衣香役を体当たりで演じています。
兒玉遥さん

兒玉遥さん

 兒玉さんはHKT48の第1期生としてセンターポジションも務め、国民的アイドルグループとして活躍し、2019年6月にHKT48を卒業後は、俳優としての活動を本格化。舞台、映画などジャンルを問わずに活躍中です。ソロになって3年になりますが、ある先輩の言葉が仕事の支えになっていると言います。この3年のこと、将来のことについて、話を聞きました。

「人って意外と優しい」というメッセージ

空のない世界から

©2021 ライツキューブ

――今回シングルマザー役を通じて、感じることはありましたか? 兒玉遥(以下、兒玉):彼女は無戸籍の子どもがいることに負い目や、後ろめたさみたいなものを感じている部分があると思います。「これ以上誰かに迷惑をかけられない」と考てしまうことで、どうしても親子ふたりだけの世界に引き込まれがちなんです。そうならざるを得ない部分って、わたしもわかる気がします。  でも、ツラい状況にあるとき、「助けて」と声をあげることは大切だと思うんです。人って意外とみんな優しいので、しっかりと声を上げていくことが必要で。助けを求めれば手を貸してくれる人もいるし、知識がある人に相談すれば違った世界中が見えることもあるはず。思い切って一歩踏み出せば、自分の世界の可能性が広がることを伝えられる作品になっていると思います。 ――重なる部分があったからこそ、彼女の気持ちがわかる? 兒玉:まわりから言われるまでずっとひとりで頑張ってしまうところが、わたしにもありました。なかなか助けを求められない。ひとりでやりたい気持ちがあるところは、ちょっと共感ところがありました。

ストイックに自分を追い詰めることはなくなった

兒玉遥さん――これまでのご自身の体験とリンクする部分があったのですね。 兒玉:はい。今はそこまでストイックに追いつめることはしなくなりましたね。すぐに周囲に「助けて」と言えるし、できないことはとにかくできる人に頼って生きるほうがよい、そう思えるようになりました。でも、若かった頃はそうは思えない自分もいたなと思いながら演じていました。 ――今回の作品に出ることで、個人的に楽しみなことはありましたか? 兒玉:自分の女優としての幅が広がるなと思ったので、それは楽しみでしたね。今までと違うイメージになるだろうし、新境地って感じがしたので、本当に素敵な作品に仕上げてくださって感動しました。最終的には、穏やかで愛情あふれる物語になっていたかなと思います。 ――ところでグループを卒業されて3年ですが、この期間はいがでしたか? 兒玉:コロナ禍があったり、予想通り進んでいかないこともありましたが、振り返ってみると、一歩一歩いろんな経験をさせてもらって、ようやくリズムがつかめてきたかなという感じです。
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グループ時代に「頑張っていてよかった」
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