かおりさんは幼少期の頃から両親にとても厳しく育てられてきたそうです。特に父親からはちょっとしたことでも執拗に叱られることが多く、しっかりしなければいけないという思いが強かったと話してくれました。
また、両親が不仲であることや父親の事業がうまくいっていないことから金銭的に余裕のない家庭であるため、自分が家族を支えなければいけないという思いがずっとあるそうです。
そのため、かおりさんは自分に自信がなく、家族に対する劣等感から完璧主義で自分にも人にも厳しい性格になってしまったのです。

そこで、かおりさんには、婚活男性に対して潔癖であることを改善するために、自分に寛容になっていきましょうとお伝えしました。
お話を伺うと、「高収入である自分」「管理職である自分」「きちんと感のある自分」「怒らない穏やかな自分」だからわたしはすごい、そうじゃないとダメ、というように自分を評価しすぎている面があるので、どんな自分でもいいんだと思えるようになってもらいたいと思いました。
そこで、自分の本音を吐き出すことを提案しました。具体的には、ノートに素直な想いを書いたり、わたしのようなアドバイザーやどんな思いを伝えても評価されない友人に本音を出していくことがおすすめです。
それを始めることで、かおりさんの様子が少しずつ変わり始めました。いつも硬い表情であることが多かったのですが、ここ最近は表情が柔らかくなり、笑うことも多くなりました。