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秋ドラマの名作ベスト5!『PICU』も号泣だけど、圧巻だったNo.1は

PICU 小児集中治療室

医療もののなかで、ダントツに心に残った作品はやはり『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ系)でしょう。医療現場の厳しさと、そこに生きる人たちの営みと温かな交流。何より主人公・志子田武四郎(吉沢亮)が、全11話を通して医師としてだけではなく、人間として大きく成長する様を丁寧に描いていたと思います。
PICU 小児集中治療室

画像:フジテレビ『PICU 小児集中治療室』公式サイトより

医療ドラマとしての完成度の高さはもちろんのこと、精巧な人間ドラマとして私たちの心に訴えかける秀逸さも光りました。筆者の印象に残ったのは、拡張型心筋症を患った少年・圭吾(柊木陽太)の治療のために、別の病院の医師たちまでもが有効な治療方法について話し合うために集まったシーン。そして、圭吾と両想いの少女・優里(稲垣来泉)が武四郎に「圭吾を見捨てた」と詰め寄るシーンもムネアツ、号泣でした。 また、武四郎とがんを患った母(大竹しのぶ)のやり取りには、人間の生と死、大切な人との別れについて深く考えさせられました。

親愛なる僕へ殺意をこめて

俳優たちの演技合戦が最も素晴らしかったといえるのは『親愛なる僕へ殺意をこめて』(フジテレビ系)ではないでしょうか。1・2話での拷問シーンが、本当に地上波?! というほど過激で、離脱してしまった方もいるかと思いますが(…筆者もちょっと迷ったほど)、それ以上に出演陣全員の演技が光っていました。
連続殺人犯を父にもつ苦悩を表現し、二重人格の主人公を見事に演じ分けた山田涼介。その彼女でありながら、自身の過去によりサイコパスな殺人者に…という役柄を見事演じた門脇麦。主人公に寄り添い、控えめに物語を支えた川栄李奈の演技。そして主人公を追い詰めながらも、実は罪を犯していた刑事を演じた髙嶋政宏と、その部下を演じた桜井ユキ。何より、主人公の父に罪を着せた真犯人でありながら、主人公の育ての親でもある男を演じた遠藤憲一。皆がそれぞれに狂気を抱えており、その狂気をぶつけ合う演技合戦と心理表現に、とにかく圧倒された作品でした。
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5作品目は? 最終回まで全く展開が読めない…
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